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宝塚記念予想 - 宝塚記念の特殊性に乗っかれ

宝塚記念の特殊性

宝塚記念はなぜ毎年荒れるのか。
それはこのレースには特殊な要素を含むレースだから。

1.梅雨時の開催で馬場がタフになりがち(良馬場でも週中に水分を含んでいたり)
⒉ 2200mのG1は宝塚記念ただ一つ(有馬記念も2500mで唯一のG1)
3.大目標をここに据える馬は少ない(有馬記念と同じ現象ですね)

1と2は密接に関連していて、2200mの内回りというタフなラップを刻みやすいコースである上に、馬場がタフになりやすいという点で、芝中距離のG1では最も切れ味よりも持続力が問われるレースと言っていい。

そこに輪をかけてややこしくするのが3の要素。近年はなおさら大阪杯がG1に格上げしたこともあり、天皇賞春or大阪杯を春の大目標に据える馬が大半であって、宝塚記念に照準を合わせる馬というのは、いわゆる普通のG1では足りない馬に多い。

特殊性を利する馬の特徴

さて、いくら特殊性を理解したところで最後の馬選びが難しいのが現実。
持続力に秀でていることのサインとして、血統距離実績が有効だろう。

まずは距離実績について、
過去10年で5番人気以下で馬券内に来た穴馬は、それ以前に2200mか2500mでの好走経験があることが多い。

ナカヤマフェスタ(8人気1着)ーセントライト記念2200m勝利
アーネストリー(6人気1着)ー宝塚記念2200m3着,アルゼンチン共和国杯2500m 2着
ラブリーデイ(6人気1着)ー京都記念2200m勝利
マリアライト(8人気1着)ーエリザベス女王杯2200m勝利,目黒記念2500m2着

続いて血統面について、
こってり欧州血統が穴馬になりやすい。
人気薄で好走したところで言えば、ミッキーロケット、ワーザー、ノーブルマーズ、サトノクラウン、マリアライト、ナカヤマフェスタなどは血統全体、あるいは母方が欧州の血統を中心に構成されている。

注目に値するのは、ワーザーだろう。
一般に海外馬が日本の芝で好走するのは難しい。特に重厚なサドラーズウェルズ系の血などは日本の芝にはそぐわない。
しかしこのワーザーはサドラーズウェルズ〜モンジューの父系で、こうしたタイプが日本ではキレで劣り、好走するのは非常に珍しいが、それが宝塚記念の特殊性を際立たせているとも言える。

2つのポイントをまとめたい。

・2200m or 2500m好走実績
・欧州血統が濃いこと

この2点を予想の軸にすえたい。

予想 - クロノジェネシス、ブラストワンピース、ダンビュライト

馬場状態は読めないが、土曜の夜から日曜の午前にかけて降雨予報があり、稍重想定で予想したい。

◎クロノジェネシス
十分上がり勝負にも対応できる馬だがG1級では一枚足りない。しかし秋華賞や京都記念のように、上がりのかかるタフな展開では突き抜ける力がある。前走は直線の4コーナーからの進路どりの巧拙もあっての2着。全く悲観することはない。

一貫して北村友一騎手とのコンビも好感が持てる。
北村騎手というと、ハッキリした乗り方をしない騎手だと個人的には解釈している。その個性がクロノジェネシスにはピタリとはまっている。ふわっと先行して3~5番手で競馬する形が騎手も馬も得意だ。

○ブラストワンピース
勝つか負けるか、というピンパーな馬だがここは好走の順番だとみる。アクションの大きい馬で器用に立ち回れないのが最大の弱点で、外を回せばスローな展開では遅れる。
しかしここは大外枠でストライドロスなく悠々と運べるだろうし、上がりのかかるこのレースでは外を回して物理的に間に合わないような不恰好な競馬にもならないだろう。

注ダンビュライト
本線は上記2頭だが、もう1頭面白いのはダンビュライトだ。
典型的なキレ味のないタイプだが、こうゆう馬はやっぱり2200mと相性がいい。AJCC・京都記念と重賞2勝のいずれも2200mだ。

一昨年の宝塚記念も5着とまずまず来ているが、あの時は前目のポジションが確保できなかった。しかしここ最近は松若騎手が一貫して前々のポジションで競馬している。

今回も前目の位置が取れるかがカギだが、メンバーを見渡しても確たる逃げ馬はいないし、出足が遅いのも難点だがこのコースは1コーナーまでが長く外枠でもポジションが取りやすく、逃げなくとも3番手以内にはおさまってくれるはずだ。

買い方

単勝:◎、○
馬連:◎ー○
ワイド◎○ー注

この4点で勝負だ。

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