地学メモ:海辺の砂や岩

地学愛好家の動画を見ていたところ、海辺の砂の由来について言及していて面白いと思いました。
今まで海辺に行っても、崖や岩ばかりに注目して足元の砂は気にも留めていませんでした。
今回は、そんな面白い動画を2本紹介します。

福岡県・糸島半島

上の動画は、地理ライダーさんが糸島半島を旅した記録です。
他の動画も面白いものばかりなので、是非ご覧ください。

糸島半島は主に花崗岩でできていますが、芥屋大門(けやのおおと)だけは玄武岩でできています。
ここでは見事な柱状節理が観察できます。

その芥屋大門(けやのおおと)の西側、黒磯海岸の海岸には黒い石が多く見られます。
これは玄武岩の石です。玄武岩は堅いので、砂になるほど細かくは砕けないので、岩だらけの海岸になります。

一方、二見ケ浦付近に行けば白い砂の砂浜になります。
この白い砂は花崗岩が砕かれて砂になったものです。
なお、ここでは花崗閃緑岩も観察できます。

このように砂浜の石が、その土地の地理的特徴を反映しているのが、とても面白いと思いました。

伊豆半島・室岩洞近くの石地海水浴場

上の動画は、【ジオトリップ】for 剣道のある生活さんが伊豆半島を旅した記録です。
こちらのチャンネルも、面白い動画ばかりなので、是非ご覧ください。

伊豆諸島も主に玄武岩からでできています。
伊豆諸島の室岩洞近くの石地海水浴場では流紋岩質の白い砂が確認できることが紹介されています。

流紋岩の成分は花崗岩と同様にケイ酸SiO2を70%含み、粘土の高いマグマからできています。
花崗岩がマグマが地下深くで時間をかけて冷えてできるのに対して、流紋岩は火山活動で噴出したマグマが地表で急速に冷えて固まることでできます。