日記①


幼少期、といっても大体小学校1年生から3年生くらいまでだけど、毎週土曜日に父親に連れられて桜木町の中央図書館に通う習慣があった

父親が3階か4階で調べ物とか作業をしている間、私は1階の児童書コーナーで本を読んで時間を潰してた
大体は午前中いっぱいで父親が迎えにきてくれて、歩いてそこら辺の中華料理屋とか、王将とか、ラーメン屋とかに行って昼ご飯を食べて帰る流れだったけど、ごくたまに図書館が閉まる午後5時までずっと本を読み耽る日があった
中に入る前は眩しかったのに外を出たら真っ暗だったときは変な感じだったな

元々、本を読むのは好きだったからその時間は苦じゃないどころかすごく好きだった
たまにあの時読んでいた本を読み返すくらいには自分の中に思い出として残っているんだろうなと思う

父親の昼ごはんセレクションもまあ嫌いじゃなかったよ
この頃は父親が作るご飯の方が母親の作るご飯よりも食べる頻度が多かったから舌が慣れていたのもあるだろうけど
一度だけオシャレな(当時そう見えていた)ファミレスに行きたいって王将の前で駄々を捏ねたのも今では笑い話だよね

なんかそんな感じに小さい時の思い出を掘り起こしては懐かしさで泣きそうな感覚になることが最近増えてきた
年齢だけは大人になってきたんだなと思う反面、こういう思い出を自分が将来子供を持った時に与えられることができるのか不安になるよね

せめて本だけは子供が欲しがるだけ用意できるようになれたらいいなと思う
久しぶりに今度長靴下のピッピでも読もうかな

おわり

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