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ジャニーズ一筋だった私がK-POPにハマったワケ①

私は2020年に大きな出会いと別れを経験した。
小学生の時からずっと好きだった嵐との別れ、そして、私に大きな衝撃と感動を与えたKーPOPとの出会いである。

私はそもそも、嵐を好きになって以来、今までずっとジャニーズ事務所のオタクをしていた。嵐は休止してしまったが、嵐以外にも後輩のグループに推しができたり、ジュニアも見るようになったりしていて、文字通り骨の髄までジャニーズオタクという感じだった。

2020年初め、私は年の瀬に嵐の休止という大きな悲しみが待ち受ける一方で、嵐の他にも推しグルが出来たことで、燃え尽き症候群も多少軽減されるだろうと安堵していた。

しかし、あるグループとの出会いが、燃え尽き症候群の心配をしていたことなんてすっかり忘れさせてしまった。(誤解を招かないように言っておきたいが、もちろん嵐の休止はとても喪失感の大きい出来事であったし、今でも信じられない。)
そのグループとはBTS、そして彼らの弟分であるTXT(TOMORROWXTOGETHER)である。

私が彼らに注目し初めたのは昨年の8月ぐらいのことで、緊急事態宣言下で時間がありあまっていたとか、BTSのDynamiteが米ビルボードで1位を獲得するという歴史的快挙を果たして大きな話題になっていたとか、様々な理由があるのだが、最も大きかったのは価値観の変容を目の当たりにしたことだ。

私はオーストラリアに留学し、現地校に通っていた経験がある。
ご存知の通り、オーストラリアは多民族国家であるため、私が通っていた学校にも様々な人種の生徒がおり、彼らは、同じ人種同士でグループを形成していた。特にこの傾向は女子に強く、異なる人種の生徒同士で遊んでいる様はほとんど見かけなかった。
そして、これは当然留学生である私に対しても同様だった。無視をされたり、嫌な目にあうことは無かったが、親切に接してくれ仲良くなったのはいずれもアジア系の子ばかりだった。(もちろん非アジア系でもとても親切にしてくれた子もいた。しかし、彼女達も自分達のグループに所属しているため、アジア系の子達のように毎休み時間一緒にいてくれるようなことは少なかった。)

そんな、私やアジア系の子達に少し冷たくすらあった非アジア系の子達のインスタに数年前から少しずつ変化が起きていた。それまではワンダイレクションや、ジャスティンビーバー、ショーンメンデスなどをシェアしていた彼女達のインスタに、BTSやBLACKPINKといった、韓国のアイドルが登場するようになったのだ。
そして、私がオーストラリアにいた当時、非アジア系の子達のリーダー的存在であり、私やアジア系のグループに最も冷たかった子までもが、昨年BTSに関する投稿を(しかも韓国語で)したのである。

このことは私にとって本当に大きな出来事だった。
同じ学校の同級生ですら、アジア人だったら歯牙にもかけないといった態度であった子が、その態度を改めるばかりか、以前は眼中にもなかった国の言葉を勉強し、その国の子達と同じようにその国のアイドルに熱狂しているのだ。

この衝撃は、私がBTSに興味を持つには十分で、彼らの曲を聴き、パフォーマンスを見た私は、彼らにどっぷりとハマっていくのである。

アイドルや音楽、文化は国境だけでなく偏見やステレオタイプといった壁も超えてしまうのだ。

続く、、のか?

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