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本山ボウル(122-087)

 このセンターを訪問したのは,2024(令和6)年6月30日(日).

 「JOCジュニアオリンピックカップ・第48回全日本高校ボウリング選手権大会」(全高)の「下見」として「稲沢グランドボウル(122-064)」に行ってみた翌日(2日目)のこと.

■ アクセス

 名古屋市営地下鉄東山線・本山駅から「直結」している.

「マックスバリュ」が入ったピルの5階にある
エレベータは2基あるがそれぞれ独立運転で連動していない(ボタンも別々)

 しかし,地下鉄東山線は各駅でバリアフリー化がかなり遅れており,どこに行くにも階段ばかり.
 昨年「星が丘ボウル」と「スポルト名古屋」に行った時も,星ヶ丘駅や千種駅で難儀したが(名駅も結構大変),この本山駅も階段での移動になってしまった.
 探せばエレベータの使える「迂廻路」的なものがあったかも知れないが,雨も降っていたため,そのまま「本山ボウル」の入るビル方向に進んだが,ちょっとやそっとの迂回では,そのようなものはなさそうだった.

ビル内の案内板

 駐車場は特にないようで,近隣のコインパーキングを利用することになるらしい.駐車券を持って行けば,次回以降利用できる400円分の「点数券」が渡されて,センターの利用料金として使えるらしいが,一回しか行かない客だと意味がない.

外観写真(センターのウェブサイトから)
https://bmp2001.jp/motoyama/

 このセンター,元々は1969(昭和44)年に開業しているが,1990(平成2)年に閉鎖されている.
 しかし,2008(平成20)年7月12日に,18年の時を経て「再オープン」した.
 この再オープンに関わったのが,故・すみ光保プロ(4/1期)だった.
 すみプロは2014年4月に逝去されたが,「本山ボウル」は今も営業を続けている.
 ボウリング場の一角にある喫茶・軽食コーナーが「すーみーカフェ」と名付けられているのも,すみプロに因んだものなのだろう.

エレベータを降りると正面に掲示板などが
手作り感が満載
受付など遠景

■ 設備など

 名古屋市内唯一のウッドレーン.

5階の19~36番レーン

 しかし,受付で33・34番レーンを案内されて,一瞬疑問が湧いた.
 見たところ,20レーンもないのだ.

 実はこれ,4階にも1~18番レーンが存在するから.
 そのため5階が19~36番となっていて,この18レーンで営業している.
 オープン当初は4・5階を使っていたようだが,再オープン時には全てを再整備することが難しかったようで,5階だけを使って再開したらしい.
 これ,後でフロントに確認しようと思っていて失念してしまった.
 そのため,4階が現状どうなっているのか確認できていない.
 恐らく,34年前に閉鎖された時のままになっているのではないかと思うのだが,あくまでも推測だ.
 5階にしても,すみプロの遺されたエッセイによれば,閉鎖時のまま18年間放置されていたものを,極力そのまま再利用したというようなことが記されている.
 もしも,またここを訪れる機会があるならば,4階の現状についても確認してみたいが,そんなことをしなくても「また4階も開けようかな」と思えるようなボウリング人気が復活することを願っている.

ボウラーズベンチ
後方にも椅子がありボックスの収容力は大きい
かつては「手書き」だったことを偲ばせるテーブル
昭和のボウリング場を彷彿とさせるウッドレーン
杓文字型のリターンラック
残ピン表示は稼働していなかったような気がする(未確認)
オーバーヘッドモニタ
10フレーム表示にも変えられた(とりま右だけ)
これでいいか(笑)
年季は入っているがウッドレーンの状態は悪くない感じ
36番側の壁にあった表示板

 この年季を感じる表示板には「オナーロール」と書かれていて,アマチュア無線の用語にもある(意味は微妙に違う)が,共通するのは「名誉あるランキング上位者」みたいなことかと.
 この表示板にあるのは,男子250ピン/女子200ピン以上,ハイシリーズ(恐らく3ゲーム)男子650/女子500を(恐らく公認ゲームで)記録すると名前が貼り出される,というものだろう.
 まだリアクティブウレタンなど存在しなかった時代には,この程度のスコアでも凄いことだったのだろうと.今では筆者などでも「それなりに出せる」ことがある数字である.長男が参加している高校の大会などでは「当たり前の数字」だったりする.

19番側には立派なプロショップも
その19番レーン側
現状ではここがこのセンターの「トップナンバー」
アストロラインの残ピン表示は未確認だがマスキングのストライクマークは稼働

 色々な意味で,昭和のボウリング場を彷彿とさせるレトロ感漂うセンターだ.

■ 料金など

  基本は曜日に関わらず650円/G.学生は550円/G(中学生以下は500円/G).貸靴は350円.
 パックの設定があり,正午を境に料金が切り替わる.
 午前中の受付なら,3ゲーム1,200円,5ゲーム1,700円(学生は各100円引)だが,午後になると3ゲーム1,550円(学生1,400円),5ゲーム2,300円(同1,900円)と100円/G以上単価が上がる.
 9ゲーム2,550円というのがあり,これが最も単価が安いのだが,これは学生も会員も一般と同額だ.
 「LINEクーポン」的なものはあるが,学生の午後料金が少し安くなる程度で,午前料金にプラス50円だからあまり効果がない.

 この9ゲームパックなら,単価は300円/Gを切るし,マイボウラーであればこの程度は投げられるだろうから,これがお勧めだろう.

 参考までに,会員制度があり3,960円/年(330円/月).初年度は別途入会金2,200円らしい.
 ゲーム料金は「中学生」と同等になり,毎月「1ゲーム無料券」(会員以外も使用可)が3枚送られてくるとのこと.
 流石にそこまで使うことはないが,名古屋やその近郊に住んでいたら,迷わず入っているであろうと思う会費制度かと.

 元々が1969年オープンなので,既に55年が経過しており,建物自体の耐久性も考えねばならないが,末永く続いてほしいセンターだ.
 すみプロのエッセイによれば,ビルオーナーが元々ボウリング好きで,ボウリング場を始めたらしいが,一度閉鎖してから18年間そのままだったのは,オーナーの「愛着」なのか,単に面倒だったのかはわからない.
 ただ,その経緯からはこのセンターは「テナント」というよりも,建物そのものと「一蓮托生」だろうから,仮にビルの建て替えなどがあったとしても,ボウリング場も再開してくれると願って已まない.

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