shadow

　クルーザータイプのバイクに憧れがありホンダのパンフレットを眺めては、いつかは乗ってみたいなと心躍らせていました。普通自動二輪を取得して乗り始めたバイクがshadow400です。97年式だったと思います。元々はグリーンとホワイトのツートンカラーだったようですが、店頭ではブラックで塗り直した状態でした。24万円ほどで購入したと思います。当時は田舎の実家暮らしだったので公共交通機関のサービスが薄く、ショップまでとりに行くという点で難がありました。初めてバイクを趣味の世界で扱っていくということもあって、快くショップの店長さんが実家までバイクを送り届けてくれました。そのあとは別のショップのお世話になるようになったのですが、こんなことは後にも先にもありませんでした。本当に感謝です。

　shadow400の気に入っていたところは純正のマフラーです。ポタポタという音が好きでした。走りを楽しむという意味では、あまり向いていない部分もあります。やはりクルーザーなりアメリカンと呼ばれるタイプのバイクは見た目が一番だったりします。交差点を曲がるとき特に左折する際ですが、ステップを路面で擦ることもしばしば。日本は地形的な問題もあって曲がりくねった道が多いので曲がらないなと感じることも多い。車体が長いこととハンドルの形状も関係していると思います。それこそアメリカン。アメリカの広大な土地。果てしなく続く真っすぐな道路。持って来いです。私は九州人ですがミルクロードなんかはアメリカンでも楽しいですよ。ただ400では力不足でした。まあまあ煽られます。そして加速が弱い。

　なかなか扱いずらいバイクではありますが楽しませてくれたのも事実です。ゆったりを足を伸ばして乗れます。目的もなく悠然とマイペースで。そんな風に付き合っていくのも悪くない。なかなかに楽しい相棒でした。