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三間飛車超急戦定跡

三間飛車はかなり厄介な戦法で、とくに石田流・早石田などは苦戦している方も多いと思われる。が、もう一つ、三間飛車には難しい定跡が存在する。仕掛けるのは居飛車側なので早石田のように居飛車側が対策を知っていないといけないわけではないが、覚えておくと三間飛車を瞬殺できるかもしれない。

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↑基本図

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二飛
▲6八玉 △6二玉 ▲2五歩 △3三角 ▲4六歩 △4二銀 までを基本図とする。

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なんと13手目にして早速▲4五歩と仕掛ける。以下△同 歩 ▲3三角成 △同 銀 に▲6五角として角成と飛車取りが同時に受からない。平凡に△7二玉▲3二角成△同金▲4一飛で指しづらい...。実際は互角なのだが、4五の歩が取られてしまえば竜を作られ歩も取られて散々である。今回はこの三間飛車超急戦の研究をしていく。なお、▲4五歩に△4三銀とする手もある。

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実践例

プロの実践例では △4六歩! という手があった。以下実践では▲8三角成△4二飛▲6五馬△3二金▲5八金右△7四角▲同馬△同歩と進んだ。

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なんと角成も飛車取りも受けない。▲3二角成と飛車を取る手には△同金▲4一飛に△2二金or△2二銀。△2二金なら▲4六飛成△4四角▲7七桂△5五角打と進む。▲5五同龍△同角▲7八銀と進んで互角ではあるものの、7七に跳ねた桂の味が悪く、十分指せる展開。▲4一飛に△2二銀は▲2一飛成に△3一金で龍を殺す狙いがあるが、先ほどのような進行だと▲4一飛△2二銀▲4六飛成△3三角に▲6六歩△5五角打▲同龍△同角▲6五角と再度打ち込みかつ桂を跳ねずにいられる流れや

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▲2四歩△同歩▲同飛△3三角▲3四飛△3一金▲3三飛成△同桂▲4六飛成△2七飛▲3九金or▲5六角という変化などもあり難解。


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ソフトの最善手

ソフトは▲6五角に△4四角と攻め合う姿勢のようだ。

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▲3二角成 △同 金 ▲4一飛 △4二銀 ▲2一飛成 △3一金 ▲2三龍 △9九角成と攻め合うのはこちらが悪いのでいったん7七桂と受けるしかない。そこで△7四歩。▲3二角成 △同 金 ▲4一飛は△2二金として受けきれている。仮に▲2四歩   △同 歩  ▲同 飛 と無理に手を作っても△7七角成 ▲同 玉    △2四銀 と玉を引っ張り上げつつ駒得ができる。▲4三角成と穏便に馬を作り△2二飛 ▲6五馬で互角。以降は向かい飛車側の逆棒銀と一歩得のどちらがよいかという勝負。

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