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本屋には出会いがありあまる

渋谷の東急本店が2023/1月末に閉店するそうな。
その後はどこかに移転するということで……。

オトナ(大まかなイメージとしては三十代以降?)の遊び場としてそれなりの年月、西側エリアで踏みとどまっていたものの、時流には逆らえないということでしょうか。若い頃は一日中歩き回った渋谷も、息子が生まれる数年前から足が遠のいておりました。
中高年以降のヒトは、ますます渋谷から足が遠のく気がしなくもないが、人間歳を取ると物欲も減っていく(または子育てに金がかかるので贅沢できなくなる)&自公政権下で昇給率が最底辺の日本人ということで……若者&外人さんをターゲットのボリュームゾーンに設定するのは正しい戦略だと思います。
若者でない渋谷区民はどうお過ごしなのか、ちょっと心配になるものの、真新しい渋谷スクランブルとか散策して見慣れぬスイーツにトキメイたりして、なかなか乙女心は複雑だったり。

「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の店頭。
端正なしつらえにトキメく……


なんといっても残念なのは
東急本店の5階にあるMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷が無くなってしまうこと。
ジュンク堂は数ある本屋のなかでもいちばん「本への愛」が感じられる本屋で大好きなので、残念すぎますねー。
閉店するまでに、あと数回は行ってしまうかもしれない。ウチからだと池袋本店は行きづらいのですよ。


本日の「渋ブラ」のラストがこの本屋さんでした。
実を言うと、もし店頭にあれば買おうと思う本があったんですよね。

古川日出男のノンフィクション「ゼロエフ」

……古川日出男といえば小説家で、実在の能楽師を描いたアニメーション映画「犬王」の原作者としても知られている人で、作家が書いた「震災後のフクシマ」滞在&取材記、ということで、面白そうだなと。
最近、嗜好がちょいと変化して、ノンフィクションとかルポルタージュを手に取るようになってきたカラスなのです。読み慣れてないので、読むのに時間がかかるんですが。

──しかし。
結論から言うと無かったです😁
小説に比べると……置いてあるスペースが狭いんだよねぇ

そろそろ帰ろうか、と思ったとき、レジ近くの、とあるコーナーが目に止まりました。

普通と違うところが

本のジャンルも種類もバラバラ……。
国内小説、海外小説、漫画、エッセイ、画集などなど……。
そして、本に全部、手書き(手書き風、じゃなくて、本当の手書き)POPがついている。

「25時のバカンス」…敢えてこのセレクトがニクイ


ピピンと来ましたね!
「これはっ…!もうすぐ閉店ということで、この書店の店員さんが、それぞれのオススメとお手製のPOPを置いてるコーナーなんじゃない!?」

棚をじっくり物色し、カラスのレーダーに反応したのがこちら


「理工書担当 吉野」さんの飾らない文章に、実直な人柄が出ていると思いませんか?本心から推してる!タメになるんだろうなあって感じ。
というわけで、本日はこちらを購入しました。

ざっと見た感じ……コミックは

「高台家の人々」(森本梢子)
「ホリミヤ」(HERO&萩原ダイスケ)
「ルックバック」(藤本タツキ)
「25時のバカンス」(市川春子)
「千年狐」(張六郎)
「ブッダ」(手塚治虫)
「Pink」(岡崎京子)

……わかってらっしゃる!さすがはプロのラインナップ!!

あまり時間が無かったので、詳細をお伝えできるほど観察できませんでしたが、ロングの写真はこちら

上に書いてあるじゃん!

あのね、この写真撮って気がついたんですからねっ、上の「案内」に!
案内見なくても自力で気がついたけどねっフフン‼️(いや誰に主張してるんだよ)

まあ、だから何を言いたいかっていうと

こういうのがスタッフの本への愛を感じさせて『リアル本屋やっぱいいな』ってなるよね!

ってことなんですよ。
そう思いませんか?

ちなみに。
家に帰ってから写真見て、上の方にあった本に気がついて、うわめっちゃ気になる〜これ読んでみたいってなった↓

気になるひとは中高年!……だろぉ?

こんな感じで…

予想外の出会いがリアル本屋の醍醐味だよね!


はあ、寂しい😢

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