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Dr.Sumとデータ活用と現場と私

この記事はデータ活用 Advent Calender 2019の9日目の記事です。

自己紹介

株式会社マイティネットのシナガワです。
ウイングアーク1st社の製品「MotionBoard」の製品コミュニティ「MBマイスターになろう!中四国」の運営リーダーでございますが、MotionBoardよりDr.Sum歴のほうが長いです。

現場に浸透していく"Dr.Sum"

Dr.Sum/Datalizerを導入したお客さまのオフィスに常駐し、情シスの一員として作業を行っています。

数年前に1つのシステムの数字を見るために導入されたDr.Sum/Datalizerの適用範囲は広がっており、現在5つのシステムのデータを扱っております。今後も増える予定で、最も欲しかった基幹系システムの一部データも来年度には取り扱えそうです。今、あちこちのシステムから別々にひっぱってきたデータでやってる集計も、集計ボタンぽちっでスッと出せる(かも)。

これまでお客さまが導入した数々のBIツールの中で、初めて複数システムをまたがる利用に成功した例になっているのではないかと思っております。
わしやれる。

先日、情シス内での打ち合わせでお客さまから「現場の人がデータ集計や明細出力=Dr.Sumって理解しだしてる、自分から"Dr.Sumで"って言うようになった」と言われました。以前はBIツールの名前が出ることはなかったそうで、今年はかなりの進歩がみられます。

データカツヨウ?ナニソレコワイ

現場の方とお話する時「データ活用」と発音した途端にしり込みする空気を少し感じるので、あまり言わないようにしています。
データ活用って何よ?今までと変わる?何かさせられる?面倒くさそう等々思っておられるのだと思います。
まずはBIツールの良さを感じてもらって、その先で、BIツールを利用したデータ活用が皆さんの日々の仕事を、その先には組織を、会社を良くしますよ!ということを理解してもらう必要があります。

現場の人が愛おしい

その規模がどうであれ、会社とは社員ひとりひとりの地道な作業で成り立っています。小さくて目立たないかもしれないけれど、現場でお話を聞くと皆さん本当にまじめで、びっくりするような細かい作業でもこつこつこなしています。
労働力不足の未来がすぐそこに来ています。2020年以降、急に仕事の質をあげろといわれて戸惑うであろう現場の人を助けたいです。きっときっとBIツールによるデータ活用が助けになります。

熱意と信頼感で現場の人を動かす

DXのような大きな改革でなくても、普段から何かを変えようとするときは現場の人の腰をどう上げさせるかがカギの一つです。
現場の人は人間です。令和の世にあっても、最後の最後で人間を動かすのは熱意と信頼感ではないでしょうか。信頼感とは、その人の真摯で誠実な態度から時間をかけて生まれてくると思っています。
何かをしようとしたときに現場の人が全然いうこと聞いてくれないのは、普段の自らの姿勢を振り返ってみると何やらありそうです。

人って、自分がされたら怒るような態度を、他人に対しては意外に簡単にしてしまうんですよね。自分がそっけなくされたら軽んじられたと怒るのに、人にはそっけなくしちゃったり。やられたほうはずっと覚えてる。どうしても立場があるので致し方ないこともあるのですが、気を付けたいところです。

現場の人がDr.Sumを好きな理由

なぜDr.Sum/Datalizerを使ってくれるのか?現場の方によると、

(1)動きが早い。さくさく動く。
(2)わかりやすい。検索条件とボタンだけ。

あたりがうれしいようです。
作者としましては、ひとつの定義ファイルに複数のレイアウトパターンを用意しており、いろんな形で出せるところを評価してほしいのですが、MotionBoardでもそうなんですけど、凝ると意外とうけないw

現場の方からすると、いままで手作業であちこちからデータ引っ張ってきて、整えて、EXCELで計算式を…ってしていたことがボタン一発で出ること自体が大革命であり、こんなに楽になるなんて嬉しいありがたい、これができるならあれとかこれとかできないかしら?と考え出す感があります。思う壺です。

Dr.Sumが私のやりたいことを教えてくれた

最後に、私のDr.Sumにまつわるとても良い思い出をお話させてください。

自席の電話が鳴った瞬間っていつも良い気持ちにはなりません。トラブル発生!?と思うため。
その日も、電話が鳴った時はドキッとしました。出てみると、Dr.Sum導入後にいくつかご要望を寄せていただいた現場の方でした。ご要望は対応済で、作業完了からそこそこの時間が経っていたと思います。

お声を聞いた瞬間「おっ新しいご要望かな?」と思ったのですが、その方はこうおっしゃいました。
「シナガワさん。今日はお礼を言おうと思って電話したのです」
予想もしていないお言葉にうまく返事ができない私にその方はおっしゃいました「シナガワさんが作ってくれたDr.Sumで、私たちのある作業がものすごく楽になったので、お礼を言おうという話になりまして」

衝撃で頭が真っ白になるほどのありがたいお言葉で鼻がつーんとして視界がぼやける中、私の舌が勝手に電話に向かって言いました「ありがとうございます!そう言って頂くためにこの仕事をしています!」その声は大きくて、斜め前に座ってる人がびっくりしてこっちをみた顔を覚えています。
私、現場の人にありがとうって言ってもらいたくてSEをしていたのか。現場の人たちの仕事をより良くしてあげたかったのか。それをはっきり自覚しました。そしてきっとここがDr.Sumへの愛着が生まれた瞬間です。

私にとってのデータ活用は現場の人たちのためであり、ひいては組織・会社のためであり、最終的にはよりよい社会のためであります。

来年の目標

ほんとにこれで最後。来年の目標なんですけどね。
Dr.Sumはかなり波にのってきているので、来年はMotionBoardの展開につとめていきたいです。今あまりうまくいっていないので。。導入というか始め方を難しく考えすぎちゃっているので、現場の中にいい協力者をみつけて、一緒にやっていきたいなと。

来年もよろしくお願いいたします!


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