免許証の住所変更をしてきました

引っ越しをしたので、免許証に記載されている住所の変更に行ってきました。
警察署で手続きするんですけど、入る機会ってあんまりないから変にソワソワするし面白いですよね。
面倒な手続きではあるけど、そのソワソワ感を今日は楽しもうと勇んで家を出発しました。

住所変更には住民票が必要なので、まず近くの区役所へと向かいました。
区役所というか区民事務所だったかな。
かなり狭い施設で、待合室に人が入らない場合は入場規制で外で並んで待つ場合もあるみたいでした。
密になっちゃいけないから、より人の列ができやすい状況でした。
幸い僕が行った時間はそれほど混んでいなくて、すぐに申請するための用紙をもらって、中の椅子に座って書き始められました。

記入項目がいくつかあって、まあここだけ書けばいいんだろうな、っていうところまで書いて、書いたところを見直していると、職員の女性が話しかけてきました。
「住民票ですか?」
「あ、はい」
僕が答えると、女性職員さんは僕の書いた用紙を見てきました。
その時に女性が首からかけている「研修中」と書かれたプレートが見えました。
きっと僕が、どこをどう書いたらいいのかわからなくて困っているように見えたのだろうと思います。
それを親切に教えてくれようとしているみたいでした。

「本籍の記載は必要ですか?」と聞かれたので僕が「いいえ」と答えると、
「じゃあここはすっ飛ばして結構です」と一つの項目を指差しながら言いました。
未記入で構わない、という意味でしょうが、言葉の使い方がちょっと気になって面白く感じました。
女性はさらにその下の項目へと指を滑らせ、
「住民票が必要な理由はコロナ関連ではないですか?」と聞いてきました。
たぶん給付金とか補償の申請で住民票が必要な場合に、記入する項目なのだろうと思います。
免許証の住所変更のためなので僕は「はい、違います」と答えました。
女性は「じゃあここもすっ飛ばしちゃって大丈夫ですね」と言いました。
そしてその用紙を受付へと持っていって、僕のことも「こちらへどうぞ」と案内してくれました。
研修中だから張り切って親切にしてくれているようでもあり、元々親切な方なのかなとも思いました。
それにしても短い会話のやりとりで二度も「すっ飛ばす」という言葉を使ったのがやはり気になって、僕はとても面白かったです。
別に使い方として間違っていないのでしょうが、「飛ばす」でもいいのに、「すっ飛ばす」を使うあたりがなんか勢いが付いている感じで面白いです。
記入をしないということに勢いなどという概念はないはずなのに、そこにスピード感や空気抵抗みたいなものが発生しているようでした。
もちろんウケを狙ってる感じでもないし、真面目に「すっ飛ばして結構です」と仰っているのが面白かったです。

無事、住民票を受け取り、その足で警察署に向かって手続きをして、免許証の住所の変更を完了しました。
警察署に入るソワソワ感とかが非日常的でやはり面白かったんですけど、でも今日一日で一番印象に残ったのは区民事務所の研修中の女性職員さんの2連発の「すっ飛ばす」でした。

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