製品洗いの縮率問題
皆さん、こんにちは。
今日からアパレル生産管理で働く私の失敗談〜解決策をツラツラと書いていきますよ!
初回は製品洗いのアイテムの縮率問題です。
「洗濯したらめっちゃ縮んだんですけど」といったトラブルをなくすため、「ワンウォッシュ+タンブラー乾燥 or 自然乾燥」を指定するブランドさんも多いかと思います。
そこで出てくるのが製品がなかなか指示寸通りに上がらないという問題です。
当たり前のことですが、指示寸通りのパターンで縫い上げた製品は、洗いで生地が縮んでしまえば指示寸通りには上がりません。
かと言って、生地試験データ上の縮率をそのままパターンに反映させても、製品になる過程で脇・肩・袖下などの縫い合せるため、思ったより縮まなかったり、逆にパッカリングを起こして余計に縮んだりします。
また、粗い組織の生地の場合、洗って一度縮んでも、製品の重みで生地がダレて、もとの長さに戻ってしまうこともよくあります。
そこでわたしは下記の手順でパターンに縮率を入れるようにしています。
①生地単体での縮率を取る
量産用の反物で筒見本を作り、縦横50cmに印を付け、量産と同じ条件で洗い・乾燥をします。
その後、縦横がどれぐらい縮んでいるかを測り、何パーセント縮んだかをパタンナーさんに伝え、先上げサンプル用のパターンを作成します。
②先上げの差寸を量産パターンに反映する
生地単体での縮率を反映した先上げ用のパターンで先上げサンプルを作成します。
できあがった先上げサンプルを採寸し、指示寸に対してどれぐらい差寸があるかを確認します。
その差寸をパタンナーさんに伝え、先上げパターンに対して差寸修正をして量産パターンを作成します。
どうせ差寸修正するなら①の工程は必要ないような気もします。
ですが、先上げサンプルの差寸はあくまで1着を縫った際のデータです。
縮率の精度を高めるために、生地データで大枠の検討をつけた上で、先上げの差寸で微調整するようにしています。
今回は縮率についてでしたが、いかがでしたでしょうか?
次回はバイオウォッシュについて書く予定です。
お楽しみに。
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