見積りの精度を上げる3つの方法

皆さん、こんにちは!

今日はアパレル生産管理のお金周りについて書いてみようと思います。

サンプル納品時に量産の見積もりをクライアントに提出するのも生産管理の大事な仕事ですよね。

「見積もり=実績」が理想ですが、なかなかそう上手くはいきません。

ですが、見積もりの精度を上げていく方法はあります。

①毎回同じフォーマットで見積もりを作成する

②見積もりに対して実績の検証を必ず行う

③仕入れの見通しがついた時点で再見積もりを出す


一つずつ解説していきます。

仕事効率化の面でも有効です。

大抵の生産管理担当者はエクセルやスプレッドシートを使っていると思いますが、単価×用尺を自動計算することはもちろん、ロス率についてもあらかじめ設定しておくと、いちいちどれぐらいロスを見込むべきかと考える手間が省けます。

また、毎回同じフォーマットを使うことで、見積もりに組み込むべき項目の漏れをなくすことができます。

よく見落としがちなのが、生地や付属にかかる送料です。

最終的に製品を納める際の送料はしっかり見積っていても、裁断物の加工出しの送料資材を移動する際の送料は以外に忘れてしまうものです。

単純な単価×用尺では拾いきれないコストをロス率として組み込むか、資材ごとに送料のデータをとって、「生地送料」「付属送料」「加工出し送料」など項目として組み込むことが大切です。

そうすることで毎回毎回少しずつ精度の高いフォーマットが出来上がっていくというわけです。


は当たり前のことですが、日々の忙しい業務の中で優先順位を落としてしまいがちなのが、見積もりの検証です。

見積もり通りの粗利率が取れているかどうか
取れていなければ何が原因だったのかを必ず検証しましょう。


はクライアントによって交渉できないこともありますが、見積もりより大幅にコストがかさんでしまった場合、交渉次第では損失を最小限に抑えることができます。

生地や付属の仕入れが揃い、残すは縫製工賃のみとなった段階で、一度実際にいくらかかっているかを計算してみることをオススメします。

思った以上に生地が多く入荷してしまった場合は、クライアントに増産は可能か交渉することも出来ますし、増産ができない場合は残分を割返して請求可能か交渉してみましょう。

逆に工場用尺が大幅につまり、少ない生地発注で済んだ場合などは再見積もりの金額が安くなるとこもあります。

こういう時に安くなった出し値をクライアントに打診することで、好印象を獲得することも可能です。


これら3つの方法は、私が日々の生産管理業務の中で導き出した方法です。

これが正解ではありませんが、当たり前のことを当たり前に行うことにプラスして、上記のような視点を持つと見積もりの精度が上がっていくと思います。

皆様の何かしらの参考になれば幸いです。

次回は私が最近手に入れた隠れた名著「iPM革命序説」について書いてみようと思います。

お楽しみに。

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