新年早々、胃カメラをしてきた。<その2>

その1の続きになります。今回の2から読んでいただいても大丈夫な内容にしてあるつもりです。

そして2023年。新年が明け、胃カメラを受けに病院へ。待っていた看護師さんから今回の胃カメラについての簡単な流れを説明された後、白い液体が入った紙コップを渡された。これが説明の中にあった胃の中の泡を無くす除去剤かぁテンション上がるなぁと思いながら一気に飲む。酢を大量にいれたりんごの炭酸ジュースのような味で好みが分かれそうだが個人的には割とイケる味。

飲んでから少し待つと、同じ看護師さんがやってきて鼻にチューブを通すための痛み止めのジェルが塗られたスティックを左右片方ずつやられる。鼻の中にチューブを通すため、その鼻腔を広げるためにやるとの事。左右両方やった後、また5分くらい放置されたら看護師さんがやってきて「どっちの鼻の穴が通りがいいですか」と聞かれ「気持ち右が通りいいですね」と答えたら「じゃあ右でやりますねぇ」と言われる。その後、すぐに先ほどのスティックを少し太くした麻酔薬が塗られたジェルがついたスティックを右の鼻の穴に挿入される。分かりやすくいうとインフルエンザで何型かを調べるあのほっそい綿棒みたいなのを太くでっかくしたやつ。

人によってはこの時点でひぃひぃする位に痛いと思うが「私の今までの人生と比べたら比ではないね」と上から目線の思考でいるとチューブをつけたまま放置される。3分ほど放置プレイされた後今度はさらに太いスティックを挿入されるが、この際看護師さんに「太い方入れても細いですねぇ~」と言われながら上下左右ぐにぐにされる。意識遠のきそうになるからやめてほしい。

その後、また放置プレイされたら「処置室にどうぞ~」と呼ばれたのでスティックを挿したまま処置室へ。お医者さんに軽い説明を受けた後、ベッドで左向きに横たわる。

お医者さんに「チューブいれますねえ」と言われ、軽い返事で答えたら鼻にチューブが入っていく。まぁ鼻だし大丈夫やろ~と思ってたのも束の間。

意識ぶっ飛びそうになるくらいに痛い。


鼻水とよだれが出てくる出てくる。エロ漫画によくあるキチガイ射精の精液並みによだれが出てくる。麻酔かけたんじゃないの…と信じられなくなるくらいには痛い。エロ漫画のキチガイ射精もこんなに命掛けだったらそのシチュ見る度に頑張れ!と声出すわ。

意識が限界に近い中、よだれを飲み込もうとした瞬間その昔どこかのサイトで見た「よだれを我慢せず垂れ流しにすると胃カメラがだいぶ楽になる」というコメントを思い出しよだれを飲み込まずそれに賭ける事にした。看護師さんが背中をさすってくれたり、ティッシュで口の周りを拭いてくれ時には声をかけてくれる。背中をさすってくれるのは嬉しいけどよだれを溜め込むとげっぷが出そうになるので出来れば口を拭くのはやめてほしいと言いたいが「あ…あ…あうあ…」とコミュ障のような返事しかできずそのままよだれと鼻水を垂れ流す。

胃にカメラが到達し、お医者さんが「胃は綺麗ですね」と言った。月が綺麗ですねみたいな事言うんじゃあないよと思っていたが実は私は自分の臓器を見るとグロくて吐いてしまうので目を瞑ったままでいる。他人の臓器や生の遺体を見るのは平気なのに自分の臓器を見ると気分が悪くなる面倒臭い人間なので目を瞑ったままひゃいひゃいと声をあげる。  

「次は食道…あっ軽い逆流性食道炎ですねぇ」とお医者さんに言われるが答える余裕もなくただただ抜いてくれと対魔忍アサギみたいによだれと鼻水を垂れ流しながら心の中で叫ぶ。胃の中にカメラが到達すれば喋りは出来ないものの、マゾの方であればこの感覚はハマるんじゃねぇかなとちょっと考えるくらいには余裕が出てきた。マゾの方は胃カメラおすすめですとだけ言っておく。

食道が終わり、胃カメラのチューブを抜いた後看護師さんの方から「上手にできましたね」と言われたが射精して褒められるシチュはどうも好かんと言いそうになったがここでぐっと我慢する。よだれと嗚咽が止まらない中、診察後の所見と今後についてのあれこれを言われうんうんと答え処置室を後にしお会計。

想像より遥かに安くて国民皆保険のすばらしさを知った。こんな人間でもちゃんと払う物払っておけば良い物を受けられる制度は素晴らしい。