18年ぶりにやっと思い出せた漫画

漫画とかアニメのキャラを気に入ったりすることはあっても、
ガチで好きになることはそんなになかった。
と思っていたけど、
つい最近思い出した。

小学生の頃に祖母の家で見たクレヨンしんちゃんの単行本の宣伝ページにあった
『うちの大家族』/重野なおき著
に小さなイラストで描かれていたキリカという女の子。

金髪の女の子。顔の絵しか記憶がなかったから、巨乳設定に驚いた。

その時自分はたぶん10歳くらいだったのか、
宣伝ページに顔だけ描かれていた
キリカの絵を見て、
本当にドキッとしたのを覚えている。
なんか挑戦的というか、
落ち着きとか、しおらしさはないけど何か面白いこと、ちょっとイタズラっぽいことをしたがっているような感じが妙に魅力的に感じられた。

まさか漫画のキャラに一目惚れみたいになるとは思わず、
自分でもウソやろ?
と意外だったし恥ずかしくもあったけど、
その後に何度その宣伝ページを見ても、
そのキリカの絵が異常に気になって、
やっぱり自分は惹かれているんだと
気づいた。

ここからが不思議なんだけど、
小学生の頃のその時以来、
『ウチの大家族』というタイトルと、
キリカの名前を
今から一カ月くらい前まで、
つまり18年間ほど、
完璧に忘れて思い出せなかった。
キリカの顔の印象と、
なんか大家族っぽい漫画だったのは
思い出せても、
どうしても漫画のタイトルとキャラの名前が思い出せず、
たまに「あの時のあの漫画、
なんだったんだろう」
と思い出そうとしても、
あんなに惹かれたキャラを
もう一度見たいのに、
どうしても思い出せなかった。
それっぽいタイトルで、
「わたしの8人家族」
とかネットを調べても
なぜか辿り着けなかった。
本当に思い出すたびにもどかしかった。
今思えばクレしんと同じ出版社の漫画を探せば良かったけど、そのことも思いつかなかった。

それが一カ月前くらいに、
急に「あ、あれウチの大家族 だった」
とあっけないくらいふっと思い出して、
調べたら見つかった。

キリカがどういう性格のキャラかもわかった。
要するに両津勘吉の女版。
金儲けとかギャンブル、遊びなら目がない。
抜け目がない。
気が強く自由奔放。
要領がよく、器用になんでもこなす。
感情的に繊細ではなく、
図太い。
くよくよ悩まず、
深いことや抽象的なことは考えない。
具体的な現実で生き延びるバイタリティが強い。
すぐ忘れる。楽観的。
面倒見はいい親分肌。
喧嘩っ早い。

確かに自分の性格とだいたいキレイに真逆だった。
自分の家族では、父や妹の性格に近い。

やっぱり逆の要素には惹かれやすいのか。

子どもの頃見た宣伝絵では、
「なんかイタズラ好きで、
自分が楽しむことを最優先にすることだけいつも考えてる、
いつも次何をしたら面白いかだけ考えてる」
みたいな感じに見えていた。
セリフが一つもないただ一コマの
顔の絵を見ただけで、
ある程度の性格は伝わっていたんだな。

やっとうちの大家族のことを調べると、
愛読者のブログでは
「1番不人気であろうキリカ」
と書かれていて、
これが驚きだった。
その記事を書いた人は
長女の愛子推しだった。
確かに男勝りで気が強いキリカより
しおらしくて愛嬌のある愛子が人気あるのは分かるけど、
なぜかキリカに惹かれていた。

自分と逆のエネルギーに惹かれるものなのか?


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