False memory (偽りの記憶).)

高校の時友達に勧められて見始めた
アメコミ原作か何かの
Heroesという実写ドラマで、
サイラーという悪役がいた。
ものすごく賢くて残忍で邪悪な男で、
能力者を殺しては能力を奪いとるというのを
繰り返していたんだけど、
主人公兄弟と対決して、
弁護士で飛行能力者の
主人公の兄貴はサイラーに殺されるも、
なんとか最後はサイラーを昏睡状態まで持っていったんだけど、
弟がその後、
死んだ兄を復活させるためにやったことが
すごかった。

「仲間の能力を使って、
サイラーに強力な催眠術をかけて、
見た目も兄そのものに変えて、
記憶と人格、
知識や能力を完全にコピーした
兄そのものとして、
サイラーの記憶や人格、
真実につながる記憶の
脳内プログラムだけはキレイに
抜き取って、
平和に弁護士として生きさせて、
主人公兄弟の母親とか周りの人間たちも
兄が変わらずに生きていると
完璧に思い込ませる」
ということをやってて、
見てて唖然だった。
いや、主人公何やってんの?
と。

ラスボスみたいな邪悪なやつを
人格ごと死んだ兄そのものにすり替えるって、
さすがに他の作品では見たことがなかったし、
何より、
まるでデジタルの情報みたいに
催眠能力で人格をコピーしたのが
怖かった。
しかも、兄になったサイラーは
自分が殺人者サイラーだったことに
気付かぬまま、
善良な弁護士として生き続ける。
続きは見てないからわからないけど。

サイコパス、邪悪そのものだった
サイラーが、
真面目でしっかり者、気のいい弁護士
に一瞬で変わってしまって、
いや、
サイラスが後で真実を知ったら、
植え付けられた兄の人格はどうなんの!?
とか、
いろいろやばかった。
人格って言うのが本当はユニークなものじゃなくて、
簡単に操作できるデータでしかないみたいな。


テキスト31章の
「自己概念対自己」
の、
「良心的でまともな常識人としての
自己概念の裏には、
兄弟を殺して回る邪悪で罪にまみれた
自己がいる」
って、
まさにサイラーの催眠術変身だし、

今自分では自己だと思いこんで疑えない人格があるけど、
サイラスみたいな醜い部分も
兄みたいな優しい人格も、
両方とも捏造されたやつなのか。

Beebot とか平安のツールをやっていると、
自己概念の信念が
サイラーみたいな醜悪なやつになる時は、
それが偽りだというのを全く受け入れられない。
確かにそれが自分だし、
自分はそれだと言うのは全く疑えないように
感じるけど、
本当は自我の策略でコピープログラムされた
だけなのかも?
と思えた。

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