2019 Best Live 3

こんにちはらたたです。Twitterに書こうと思ったら長くなったので初noteです。

中央線沿いの箱ばかり行っていたリハビリのような2017~2018年を経て、2019年はなかなかライブに行けた気がします。後半は特に。印象深い良質なライブばかりだったので、3つ選ぶというのもナンセンスなのですが、記録しておきたくて。


【第一位  tide/edit "All Our Friends"】

7/7 下北沢ERA、7/8 新代田Fever

画像1

画像2

フィリピン期待のインストバンド、tide/edit。

音源が良い分、期待値も相当高かったと思います。でもそれすら凌駕するほど良かった。最高だった。

ソリッドかつ軽快、時にうなる低音、音源以上にパワフルな生音。そして何よりその演奏スタイル!心の底から楽しそうでハッピーで、音楽とはなんたるかを見せつけられたようでした。

tide/editの描く、体現する音楽はHAPPYそのもの。全身全霊で音楽を奏で、喜びを表現し、オーディエンスを巻き込んでくれる。フレンドリーで人懐こい音楽。

東京公演の初日だけ見るつもりが、HAPPYにあてられて二日目も当日券で行ってしまった。行ってよかった。今この貴重な時期のtide/editを全力で目撃することができました。

ライブは大体後ろの方で照明や床をぼーっと見つめながら浸るのが好きなんだけど、熱量を間近で見たくてFeverではつい最前に陣取り、剰えラストまでキープしてしまった。それぐらい「楽しかった」。

わたしはライブや音楽は「気持ちいい」ものとして頭を空っぽにしたくて聴いている節があるので、それがこんなに「楽しい」しかないなんて。そういえばライブってこういう感覚もあるんだった、というような。たぶん中学生ぶりくらいの感覚。本当に衝撃でした。

二日目は衝撃波がすごくて浮足立ってしまい、帰りに定期落とした(すぐ返ってきたけど)。


【第二位  姫乃たま"パノラマ街道まっしぐら"】

4/30 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

画像5

画像3

活動10周年の節目に、地下アイドルの看板を下ろすことを発表した姫乃たまちゃんのラストライブ。

何度も現場に通うほどのことはできなかったけど、わたしが会いに行きたいと思った初めてのアイドルでした。かわいいだけじゃない、人として素敵だなと思える方。

この日の、あたたかな声援に包まれるたまちゃんの照れたような寂しいようなでもすごく前向きな表情、ことばは忘れられません。

「破壊と再生」をテーマに、文字通りラストでステージをめちゃめちゃに(物理的に)破壊していった彼女は、しがらみも肩書も安らぎさえもかなぐり捨てて次のステージを目指していて、どこまでも自由に見えたのでした。

地下アイドル・姫乃たまの神髄、終わりと始まりを目撃できたこと、誇りに思っています。

卒業ワンマンなのに白紙さんのソロの時間があったり、ゴキブリコンビナートさんのカオスな演出があったりと色々びっくりしつつ、たまちゃんの好きなもの、10年分の大切なものが詰まったステージでした。

そして地下アイドルじゃなくなっても、姫乃たまという人間が好きで、これからも彼女の存在に励まされるんだろうなあと思った日でした。そしてそれはあくまでも、わたしが勝手に励まされてしまうのです。

改元祝いの10連休、帰省よりもアイドルを取るのかと家族に白い目で見られながら行ったかいがありました。だってチケ買った時点ではど平日だったんだもん。という平成最後の日。


【第三位  Paniyolo + 渡辺明応、the sleeping beauty "空も少し"】

10/27 清澄白河 gift_lab GARAGE

画像6

画像4

Paniyolo+渡辺明応さんのアルバム「空も少し」リリースイベント。

直前にthe sleeping beautyも出演とのことを知り、見逃さまいと慌てて取り置きをお願いしたのでした。Paniyoloさんも2012年のSCHOLE Showcaseで観て以来です。見逃さなくて本当に良かった。

静謐でまるで美術品のようなthe sleeping beautyの時間。あまりライブ活動はされていないこともあり観るのは初めてでしたが、音源そのままの美しさに生の臨場感が加わり、祈りのように美しかった。

そしてどこまでも優しいPaniyoloさんのギターと、渡辺さんのスティールパンの夢のような音色。まるでずっと木漏れ日を浴びているみたいでした。あたたかくて眩しくて、どこか懐かしい心地。

これが音源ではわからないライブの醍醐味なんですが、Paniyoloさんの手元、ギターをつま弾く様子が本当に「やさしい」としか表現できないほど慈愛に満ちているんです。渡辺さんとの呼吸もほどよい距離感で心地よい。このお二人が組んだのは、もはや運命と呼んでいいのかもしれません。

ラストはthe sleeping beautyも加わって4人での演奏。水色デザインさんの演出も見事に雰囲気にマッチしていて奇跡のような夜でした。終演後には思わず涙ぐんでいるぐらいすばらしかった。


さて3つのライブを選んでみましたが、今年は思い出すライブのどれもがそれぞれに良かった。特にCosmic Child×Thud、Pohgoh、MYY.、aecaはほとんど同率三位です。ただtide/editと姫乃たまちゃんがぶっちぎりに良かったので、ついつい順位をつけてしまいました。

そして何より今年はフジロックに行けましたから!特別な、忘れられない年となりました。

来年もまた、素敵な出会いがありますように。また気が向いたら書きます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?