M-1グランプリの季節

今年も残すところあと1ヶ月。ついにこの季節がやって来た。クリスマスでもない、正月でもない、そうM-1グランプリである。

普通は「去年の正月からもう1年経つのか、1年はあっという間だな〜」と時の早さを感じるだろうが、僕にとって1年の早さを感じる物差しはM-1グランプリなのだ。

僕は昔からテレビっ子でバラエティが大好きだ。なんと言っても「エンタの神様」のタイムリーな世代だし「爆笑オンエアバトル」では当時まだ売れていないけれど面白いと目をつけていたパンクブーブー、バイキングは後のチャンピオンとなり、U字工事も一度は売れた。
磁石とラバーガールに関しては予想が外れたが、最近は少しずつソラシドの本坊さんが露出し始めているので選球眼は間違っていないと信じたい。

M-1に限らず賞レースの面白いところは、実力以上に時の流れが大きく勝敗を分けることだと思っている。一番分かりやすいところだと、順番を決めるくじ引きの瞬間。トップバッターは基準の点数となるため、どれだけ完成度が高くても審査員の心理的に92点くらいに抑えられてしまう。考えてみたら当然だが、トップバッターにいきなり98点などの高得点をつけてしまうと、2組目の方が面白ければ99点、3組目がさらに面白ければ100点、4組目がダントツで面白ければ100点を超えてしまうことになるので、トップバッターにはまずは様子見としての点数がつけられるのだ。
今までの傾向だと92点がトップバッターにつけられる最高得点といったところだろう。残酷だがトップバッターを引いたら決勝の3組に残ることはまず不可能で、順番決めの抽選で発表される1番とはババ抜きで言うところのジョーカーのようなもの。みんな頼むから1番だけは自分に来ないでくれ。。とババの押し付け合いをしていると言う話(笑)

ちなみに2020年だと2組目の東京ホテイソンが最下位の10位だったが、個人的には順番が悪かったように思う。彼らのネタは野球で言うところの変化球で、もっとストレートのような漫才が続いた後の8番目あたりに披露していれば順位は変わっていたように思うし、おいでやすこがとマジカルラブリーによって場が荒らされた直後のオズワルドの静か漫才は残念ながらハネなかった。

僕も審査員になったつもりで予選から見ているが、昨年の予選はラランドのネタを涙を流しながら笑っていたが決勝には進めず、ニューヨークは今年も相変わらず予選でウケていたが名前を呼ばれることはなかった。

こういう大会になると「去年は吉本だから今年はあらかじめ別の事務所のコンビが優勝することになっている」「あのコンビは事務所が次期看板タレントにしたいから決勝に残しているだけ」などと都市伝説的なコメントが飛び交うことになるのだがそれも含めて面白いし、笑いは人それぞれ。

去年はM-1を見ながら「来年の今頃は日本にいないから生で見られないな。。」と残念がっていたけれど、今年は「意外と残り1枠の敗者復活組がキーになるかもしれないな。。」

そんなことを思いながら、今年も1年の早さを感じています。

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