【二十八節】リザーブ
ここは怪奇幻想倶楽部
チョロチョロと竜頭の口から
手水盥に落ちる水の音
赤い屋根に赤い空
赤い十二の布帽子
青い業火で顔隠す
見上げたそれは青鈍の目で
冷ややかに私を見下ろす
金剛空海像
こんなに巨大だっただろうか
墓石の下
左隅の暗がり
次は私が納まる場所

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