【三節】離魂①
ここは怪奇幻想倶楽部
(寒い)
布団がバサバサッ、バサッと落ちた気配
天井に腕を組む男が見下ろしている
(誰だ、オレだ)
窓の外の明かりで知る
また眠る
上から見る滝は見覚えがない
山と山の間を抜け、飛び続けているのに近くならない長い橋
戻ろうとする
橋が半分ない

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