続・ある風景

画像1 暑い日は窓を開けている。小さな赤い四角形のテレビを畳に直置きしている。さすがに寝転ぶと見づらい。たいていラジオをつけている。『お昼ののど自慢』は平日は放送されない。「あ、これは合格だな」「これは優しさの秒毎ベイベー。失格だけど観客が喜ぶ」微妙な鐘の音にずっこける本人と聴いてるヤツ。休日の正午だからこの番組は魅力なんだ。いつもと違う舞台。スポットライトの中の違う自分。違う自分って、何?違う世界の自分?違う町の違う仕事の違う人みたいな自分。車通れない真下の道をバイクの走る音がする。職業柄だけど聞き分けられる。

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