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慣れる

カナダに来て通算一年と数カ月が経った。一月にカレッジの授業が始まり、もうすぐ三カ月。すでにいろんなことがあった。



・週10コマの授業。

・前回の渡航時に働いていたサッカースクールで再び働く。

・ボランティア




もちろん全部すごくいい経験になっている。けどその反面、すべてを一気にやる難しさも感じている。特にサッカースクール以外は初めての経験ということもあり、要領がわからないまま、日々感じ取りながら進めている。


放課後はネイティブ基準の授業スピードについていくための自主勉強に加え、ほぼ毎週ある小テストと課題。スクールでの活動とボランティア。ろくに眠れない日が続く。







でも恐ろしいことに、人は、「慣れる」。



結構どんな新しい環境にも慣れて、その環境を疑わない。




寝不足、徹夜した後の昼寝、ベッドの上で過ごす週末が普通になる。


五月から始まる次のセメスターも充分忙しいはずなのに、「まあこんなもんか」と考えるようになる。


例えばブラック企業特有の早朝に出社して残業が当たり前になる(しらんけど)。


コロナ禍以降、それまでは考えられなかったようなことが当たり前になっているけど、すっかりみんな慣れている。




何が良くて何が悪いかとかじゃない。べつに楽をし続けたいわけじゃない。ただ、基準がずれて自分にこなせる範囲を越える日々が続いたら、結局は全部が中途半端になってしまう。それが一番よくない結果だと思う。いわゆるキャパオーバーってやつ。それだけは避けたい。



現状を踏まえて本音を言うと、もうちょっと妥協したい。


そう考えたらやっぱり「自分を知る」ことの重要性に気付かされる。以前の投稿の「孫子があーだこーだ①」でも挙げた通り、自分の能力を正しく把握することで避けられるトラブルや困難が増え、その分他のことに注力できるんじゃないかと思う。



できることはやる。できないことはことはやらない。


強がって何でもかんでもできるなんて言わなくていい。見栄なんて張らなくていい。自分に正直であれ。それは決して「逃げ」なんかじゃない。たぶん。




何を犠牲にして何を得るか。


なかなかに難しいテーマではあるけど、常にベストな自分でいるためにも、うまく立ち回りたい。

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