パチスロで負けなくなる方法
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冗談ではなく、結構真剣な話。
もちろん、「必勝法」を授けるわけではありません。
私のパチスロ経験からひとつ言えることがあるとすれば、それは、「収支表を付けなさい」というアドバイスです。
何月何日、いくら突っ込んで、いくら買ったのか。どの店の、どの機種の、何番台を売ったのか。
それを記録していくのです。
自分が打っていた台以外にも噴いているものがあれば、その番号を記録していくのもよいでしょう。とにもかくにも、データを集めるのです。
それを続けていけば、負けは減っていきます。
記録から見えるもの
ひたすら記録を続けると、そこからさまざまな情報を読み取れることに気がつくでしょう。
月三回あるイベントは、二つがダミーで本命は一つ。新台は2台は必ず設定6だ。角台は設定3が多い。あのお店の土曜日は稼働が高く、良い設定も多い……
どんな情報が読み取れるかまではわかりません。ただ、自分のスロット環境の傾向が必ず見えてきます。それによって勝率も変わってくるのです。
もともとスロットは、台の情報を知っている人が有利でしたが、もっと包括的なお店に関する情報を知っていると、さらに有利になります。
もちろん、ひたすら「イベント」を巡ることでも、勝率の向上は見込めるでしょうが、安定感は望めません。それぞれのお店の癖を知る方が、実はやりやすいのです。
メタデータ
が、そうしたことは、実は些末なことなのです。
ひたすら収支表を付けていると、あることに直面しなければなりません。それは、実際の「勝ち負け金額」です。
人間の脳というのは、本当にうまく出来ていて、勝ったときの記憶は鮮明に思い出せるものの、負けたときの記憶はまるでなかったかのように忘却されていきます。
だから、収支表を付けていないギャンブラーに「トータルで勝ってるの?」と聞くと、ほぼ「うん。勝ってるよ」という答えが返ってきます。たぶん、嘘をついているのではなく、本当にそういう感覚がするのでしょう。
もし、ほとんどのギャンブラーが勝っているならば、なぜパチスロ屋は経営できているのでしょうか。従業員の給料はどこから生まれているのでしょうか。どう考えても、その出所はギャンブラーの財布です。
平均を見れば、負けている人の方が圧倒的に多いはずです。特に、繁盛しているお店ならなおさらそうでしょう(綺麗な女性スタッフの時給は、相当にお高いのです)。
私は、若かりしころ(今でも若いですが)、体力と情報力をフル活用し、パチスロに明け暮れていました。私の時代は数万〜十数万の勝ち__もちろん一日の、です__などザラでした。
勝った日は、豪遊していたと思います。
でも、冷静に収支表を眺めてみると、プラマイゼロなのです。ほとんど、プラマイゼロで、少し浮いているぐらい。時給で換算すれば、虚しさしか湧き上がってきません。
で、結局、私は手を引くことしました。割が合わないと感じたのです。たぶん、レコーディングダイエットをして、食事スタイルが変わる人も、似たようなことなのかもしれません。
方法の限界と必要性
もちろん、「負けてもいいんだ。その時の興奮を買っているんだから」と言う人は、収支表を付けても何も変わらないでしょう。負けてもいいと思っている人は、何をしても無駄です。
逆に、データを活用して、会社員以上の稼ぎを得る人もいるでしょう。基本的に、パチプロと呼ばれるような人は(あるいは呼ばれ続けている人は)、きちんとデータを取っています。
現状のままでいい、と考えているなら、そのままの方法を続ければよいだけです。
でも、何かを変えたいと願っているなら、記録を付けるようにすることです。それによって、勝率が上がるなり、ギャンブルから手を引くなりといった変化が生まれるでしょう。どちらにせよ、「負けなくなっている」ことは確かです。
むろん、病院に行った方がよいレベルまで中毒が出ている人は、こういう方法では対応しきれませんので、あしからず。
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