短編一言感想:日本SFの臨界点怪奇篇
『笑う宇宙』ー 中原涼
閉鎖環境で〈妹〉〈父〉〈母〉の家族と共に暮らしている語り手の「ぼく」。なぜ家族が〈〉でくくられて語られているのかの理由に読者が気が付く頃、語り手と家族の狂気に巻き込まれて舞台の現実性が危うくなってくる。精神的ホラー。

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