反省会って流行ってるの?

75年生まれ大反省会をしたい。わたしは75年生まれで今年45になる。ロスジェネと括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば中曽根・竹下の後はグダグダ、固有の顔を持った首相は消えた。24時間働く日本企業は世界に羽ばたき、しかし明らかな凋落の雰囲気を漲らせていた。

社会党政権の時に阪神淡路大震災、続いて地下鉄サリン事件が起こり、その数年後にニューヨークのWTCに旅客機が突っ込んで、人類が無限に退行する21世紀が幕を開けた。
Microsoftの興隆とともに、一介のサーチエンジンだったGoogle、ただの電子書店だったAmazonが急成長し、モノを売る日本企業は衰退した。
上昇は見ただけ、実感したのは下降だけ。

小泉長期政権に感じたことは「明ルサハ、滅ビノスガタデアラウカ」という事で、ゼロ年代後半から滴るように溜められた絶望感は2011年の大震災・原発事故を経て学習性無力感に至る。もう行き止まり、かつ、後戻りの道もないが、前後の世代からは無能のレッテルを貼られ、サンドバッグにされることが多い。

特に反省することは何ひとつないと思っているが、前後の世代からは「無能」とともにその「他責性」を責められる。自分自身は完全に運によって日々の糧に苦労しない境遇を得ているものの、同世代に贈与する余裕を欠き、場合によっては上の世代を道連れにして消えていくことが責務であろうかと思い詰めることもしばしばである。

上の世代に尻尾を振る下の世代を苦々しく思うが、若いうちは思うがままに歌うがいい。

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