レトロな記憶

高度成長期に多感な年代だった私
長屋の生活では水道も共同
お風呂は銭湯
いまでも記憶に残る
カーテンの花柄
つられていた白黒TV
足踏みミシン
木の箱だったかな?ここは記憶が曖昧な冷蔵庫のような箱
外に出ると広大な空き地に
土管が沢山並べられていた
移動手段のバスは
トロリーバス
今の生活からは
想像もつかない
レトロな暮らし
隣近所の声も筒抜け
時には
隣の夫婦喧嘩に父親が止めにはいり
手に傷を負い
家財道具が飛んできたり
散々な目にあう光景をみた
向かいの子が母親に叱られて
家のミシンの隙間に隠れてたり
私が麻疹の高熱でうなされてる時は
隣近所の人が様子を見に来てくれた
水捌けの悪い路地は
雨が降ると水が溜まり
台風の日は
床下浸水になる
大型台風の嵐の日はみんなで畳を上げて近所の市民館に避難した
夕方には蝙蝠も見かけた
この記憶は
小学校に上がるまでのもの
なぜか
記憶力の良い子だった
保育園でのお遊戯
園庭で遊ぶ
今でも思い浮かんでくる
このレトロな
記憶はなかなか普通では
経験できないので
私にとっては大切な大切な宝物
懐かしい大切な思い出

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