りんごよりナシが好きです。
らるです。
今日は、ナシの話です。
今、日本で最も栽培されているのは
『幸水』という品種です。
ですが実は、この幸水
はじめは「ほぼ見捨てられた存在」でした。
それを救ったのは「埼玉県」の方々でした。
幸水の才能を開花させたのは埼玉県
幸水は、もともと
・早く育つ
・甘く触感に優れる
という強みがあったにもかかわらず
普及しませんでした。
理由は
・病気(黒星病)に弱い
・とれる量が少ない
・一般的な剪定方法ではさらにとれる量が落ちる
=栽培しにくい
といったもので、
その結果、ほとんどの県は
この品種を見捨てた状態にありました。
ただ、一つだけ幸水に賭け続けた県がありました
それが埼玉県です。
理由はキレイごとではなく…
国に見捨てられても
埼玉だけは見捨てなかった…などというと
ちょっといい話に聞こえますが
これは別にキレイごとではありませんでした。
埼玉は、千葉、茨城に地理的に負けていて
幸水に賭けざるを得なかった
という話でした。
見捨てられた品種と
がけっぷちの生産者が組んでの
逆転劇…というと、ドラマチックではありますね。
最終的に、埼玉で画期的な剪定技術が発明され
幸水は現在のトップの地位についたわけです。
普段食べているナシ一つをとっても
裏にはドラマがあるわけです。
人の想い、物語が乗ってくると
ちょっと見る目が変わってしまいますね。
普段なにげなく使っているもの、
食べているものにも
裏には物語が隠れているのかもしれません。
そういうのを調べてみるのも
面白そうな気がしています。