【MD】WCS予選2nd使用エクセル不採用炎王について

はじめに

WCS予選で使用して40000点くらいだったレシピを紹介します。
この記事では、基本展開方法については触れません。
何となくリンク伸ばせばそれなりの盤面になりますし、最適解となると大変なので。

使用デッキ

エクセル不採用、篝火ポプルスの採用が一番の特徴です。
なので、そこから解説していきますが、その前に炎王の基本的な考え方を説明しておきます。

炎王の基本

先攻

展開が通る場合、基本的な盤面は
   ガネーシャ、アンブロエール、孤島、聖域
　墓地にマスカレーナ、咎姫、聖ガルドニクス
これでガネーシャ、アンブロエール③、聖域で出すエタニティ、アンブロエール②で出すマスカレーナで出すリトルナイト①、リトルナイト②、咎姫、聖ガルドニクスで破壊するキリン②で７妨害です。
それに加えて墓地の聖ガルドニクスと孤島で後続の確保もできています。
この盤面からガネーシャが消えて１～３妨害減ったり、手札にキリンが増えて妨害の打ち方に柔軟性が生まれたりしますが、展開が通ってしまえば、相手が捲りつつワンキルorリソース勝ちを狙うのはかなり難しいです。

展開が通らない場合、誘発などで誤魔化しながら次のターン以降の再展開を目指します。
炎王はポニクスにヴェーラーを受けてもポニクスの破壊時効果、炎王の孤島にうららを受けても次のターンに再発動するなど、後続の確保をしやすい所が魅力的です。
誘発枠も十分あります。

後攻

誘発で展開を弱めることも手数で捲ることもできます。
手数に関してはNSに加えて素引きの炎王魔法、聖ガルドニクス、キリン、篝火ポプルス、ディアベルスター辺りです。
キリンはたまに妨害誘発になります(キリン+炎王+聖ガルドニクスorキリン)手札消費が荒いので、手札に構えて捲り札とする方が良いです。

ディアベルスター・エクセル不採用について

ディアベルスター不採用

罪宝狩りの悪魔でサーチしていないディアベルスターは瞬間的にアド損します。
そこから原罪宝→エクセルと繋いでアドを取り返せますが、誘発を食らうとアド損が残ります。
問題は3つで、

1.炎属性じゃない
ヴェーラー泡影をキリンで躱せないのは有名ですが、それに加えてウルカニクスで破壊できず、孤島で破壊してもポニクスや聖ガルドニクスのSSに繋がらないので、貫通がしづらいです。

2.捨てても良いカードがない
基本的に手札が攻め手や破壊されるカード、または誘発や指名者なので、1枚捨てるとそれらが1枚減ります。貫通がしづらいです。

3.リターンが強くない
誘発がない場合、原罪宝が通ります。
エクセル→ポニクスかポニクスの選択となりますが、エクセル→ポプルス→原罪宝ほど展開が強くなりません。
エクセル→ポプルス→神殿と繋がる純スネークアイと比較しても相当弱いです。

これらの理由で不採用としました。

エクセル不採用

ディアベルスターが不採用の場合、エクセルは素引きか篝火からサーチしてNSすることになります。
素引きは文句なく強く、エクセル1枚の展開でもウルカニクス+炎やポニクス+炎王よりも強いです。
問題は篝火でサーチする時。
篝火でサーチする場合、ポプルスと2択になりますが、召喚権を他に使いたい場合はポプルスをサーチします。
他の召喚権とは既に引いているウルカニクスやポニクスだけでなく、Gを受けた際の孤島からサーチしてくるガネーシャも含めると結構な数になります。
この点と、フランベルジュを入れなければならないデメリットを考慮して不採用としました。
纏めると篝火はエクセル入れなくても強く、素引きだけではフランベルジュを入れるデメリットに釣り合わないと判断しました。
ただ、エクセル不採用によってニビルにとても弱くなったのは無視できないデメリットです。

篝火ポプルス採用

ポプルスNSとポニクスNSでもポプルスNSの方がリターンが大きいので、ポプルスを入れない理由はないと考えます。
篝火ポプルスはGを受けたとしても多くの止まりどころがあります。
ガネーシャNSしても良いし神天焼サーチしても良いです。
他の無視できないメリットとして、篝火でポプルスをサーチすると、篝火→ポプルス→リンクリボー→原罪宝までの動きではレスキューエースと同じなので、相手を少しだけ攪乱できます。
このメリットのおかげで相手はGを早めに打たざるを得ません。

反省

構築面

メインの疑問枠はヴェーラー、死者蘇生、カイザーコロシアム。
死者蘇生、カイザーコロシアムはエクセル不採用によって弱くなったニビル対策も兼ねています。
死者蘇生はニビル前にガネーシャを出したり、捲り札として使ったりしますが、想像通りそれなりに腐ります。
カイザーコロシアムは全く別のゲームを始められますが、誘発を受けた場合に1体維持が難しいです。
こいつら入れるくらいならエクセル+フランベルジュ入れる！というのも理解できます。
墓穴は後手捲りも兼ねて採用しましたが、一番刺さる炎王に打つと自分も痛いのが誤算でした。
泡影はレスキューエース対面後攻だと展開に打たずにウーサやリトルナイトに打てて、妨害の質的にそれで捲れることが多いですが、ヴェーラーはそういう打ち方ができなくて微妙でした。
代替案は三戦やγが思い浮かんでいますが、腐りやすいこれらのカードはあまり好きではありません。
他により良いカードがあるかも。

EXはフォトンロードやアニマが疑問枠です。
フォトンロードは事故った相手にニビルケアしながらキルする時に使おうと思いましたが、フォトンロードを出しながら打点があんまり出ませんでした。
アニマは主にウーサ対策ですが、アニマがあったところでどうにもなりません。
代わりにヒータ2枚目、トロイメア・フェニックス、エタニティ2枚目などが候補になります。
ウーサが欲しかった場面はありませんでした。

プレイ面

ピュアリィ対策を大会前に全くしていませんでした。
ランクマにいないけどDCには多発するデッキとしてイグニスターかピュアリィが来るのは想定していましたが、イグニスターの方の対策をしていました。
なので、最初は全く対応できませんでした。
基本展開で何をするデッキかくらいは調べておくべきでした。