日記。明鏡止水。

なんか静寂。

慣れない首都高を縫って、海を渡り。
遠くへ遊びに行ったのは良かったけど。

毒気と一緒に
何もかも自然に置いてきてしまったみたいで。

内面が静かすぎて無になってしまった。
何もないみたい。

神妙な気持ちで、前向きな力も
自らの内に感じるのだけど。

どうにも喧騒がなく。

おそらく私は今、
かつてないほど現実に在るのだと思う。

でも、
邪念と妄想の住人である私にとって、
それはひどく現実感がない。

そういえば。
かつて、悲嘆に暮れる日々のなかで
自らの存在を感じたとき。

そこに悲しみや怒りは
まだあるはずなのに、
静かで、何もかもが遠い。

そんな気持ちになったことが
あったっけ。


あるがままの自分。
たまたま巡り合った人。
あるだけのもので、触れた。

響いて返ってきた音が、
私の幻を、無に帰す。

そこに私は、ちゃんと居た。
居たよ、どうやら。

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