日記。「変わってしまったね」

この人は、人の本質を見る人。
私は、この人には自分を見せている。

痛い、な。

なぜそう言われたかは、わかっているつもり。
不意に私が口にしたコンプレックスに。

この人は、
「そんなことは笑い飛ばしていた過去の私」が、
「あらゆる生き様を愛していた私」が、
失われたことを見てとったのだ。

多分、それは真実。

自分に嘘をつかず、自らの心を湛え、生きる者。
その同志として、見えていた私は今おらず、
目の前に居るのは、やさぐれた人間。

言い訳は、しない。

強い人間だ、というイメージがもたらす光。
それが失われたというなら、その悲しみは分かる。

これをもって、付き合うに値しない人間と、
判断が下されたとしても。
それは真実を見定める者がすることで、
真実とは、私の心が住まう世界。

だから、怒りはしない。
ただ、悲しいだけ。

けれども。
強いばかりではない、むしろ大体において弱い私と。
付かず離れず居て欲しいと願うのも、また私。



この場で返す言葉は、多分、ない。

この後の展開に、運命を委ねよう。

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