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京都の大学生

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最近の記事

僕の受験

今回は、僕の受験直前期から受験までを振り返りたいと思います。高3の8月から12月に関しては、前の記事で書いたのでよければそちらも覗いてみてください! a. 共通テスト 1月14日、高崎経済大学で共通テストを受験しました。だけど、実は、私立志望―それも、同志社、早稲田のみの受験―で、共テ利用入試では出願してませんでした。 だから、自分的には始まってすらいない。けど、世間的には「共通テスト」「共通テスト」ってけっこううるさいじゃないですか。まあ、そんなんで心のどこ

    • 受験生時代について

      いつも物語をあげていますが、今日は趣向を変えて自分自身の受験について書こうと思います。 ■ まえがき 令和4年8月27日、僕は宇都宮にいました。地元は群馬なので栃木は隣県ですが、宇都宮に行くのはその日が初めてでした。建設途中のLRTを横目に会場のホテルまで歩きました。早慶合同説明会に参加するためです。 もともとは慶応のSFC志望の僕ですが、塾の先生と話して、いろいろ考えて早稲田に志望校を6月くらいに変えたのを覚えています。それで、早稲田受験へのモチベーションを高めるため

      • 勇気

        「あのさ、英語の宿題ってなんかあった?」  滝谷吾郎は少し気になっているクラスの女子の浦佐かなにLINEした。風邪を引いてしまったのである。 寝床の上で、「なかなか返ってこないな」と思いつつ、退屈を埋めるためにインスタを見ながら返信を待った。日が暮れて、夕飯を食べているときにようやく返信がきた。 「特に、なかったと思う!」 「即返信するよりもあえてちょっと待ったほうがいいかな…」とも思ったが、大した内容でもないので、 「おけ」「ありがと!」とすぐに返信した。 翌

        • クリスマスの魔女について

           クリスマスの魔女は、僕が高校3年生の時にふと数学の問題文を見て思いついた作品です。  ダイニングメッセージであったり、お母さんの手足がなくなる描写など少々怖いと感じた人も少なくないのではないでしょうか。  この話で結局僕が伝えたかったのは、月並みな話ですが、量的な豊かさ以上に質的な豊かさが大切だということです。 お金がなくても、幸せは買える。だけど、ちょっぴり工夫が必要です。その点がお母さんや花ちゃんには足りなかったのかもしれませんね。

        僕の受験

          クリスマスの魔女・エピローグ

           明くる日の朝、田舎町の猟師たちは紅く染まった雪道の上を亡くなったはずのお父さんとお母さんと花ちゃんが幸せそうに歩く姿を見たと言います。 きっと天国で三人は赤いカーペットのバージンロードを歩いていることでしょう。

          クリスマスの魔女・エピローグ

          クリスマスの魔女・下

          「ここは、どこ?」 花ちゃんはひとり、 山の中に取り残されました。 「花〜」と叫ぶ声。お母さんです。 花ちゃんは、大きな声で「お母さ〜ん」と叫びました。お母さんは足を取り戻したようです。二人は抱き合いました。 しかし、なぜだか花ちゃんはちっとも嬉しくありませんでした。お母さんとの思い出を失っていたからです。 辛い思い出、楽しい思い出、悲しい思い出。 人は皆、そういう思い出をもって生きています。辛さがあるからこそ、嬉しさがあるのです。苦しさが、 幸せを引き立ててくれるのです

          クリスマスの魔女・下

          クリスマスの魔女・中

          昨日投稿した「クリスマスの魔女・上」のつづきです。  お母さんは歩けなくなってしまったので白雪を紅に染めながら這うようにして家に帰りました。 家に着くと花ちゃんは泣きました。「熊にやられたの?」と言いながら。 お母さんは、「サンタさんにお願いしてきたら、ちょっとね」と必死に微笑みました。 その日はクリスマスイブでした。 お母さんはそっと、泣き疲れて寝てしまった花ちゃんの枕元に、プレゼントを置きました。 花ちゃんが朝起きてよだれを拭くと枕元にプレゼントがありました

          クリスマスの魔女・中

          クリスマスの魔女・上

           ある小さな田舎町のアパートにお母さんと花ちゃんが住んでいました。 花ちゃんは来年小学校一年生。お父さんは、花ちゃんが、まだ赤ちゃんだったときに亡くなっていました。 雪が降る季節になるごとに花ちゃんはお母さんに訊きました。 「花ちゃんの家にサンタさんは来ないの?」 お母さんはいつも誤魔化していました。 安月給のパートのお母さんにはクリスマスプレゼントを買うお金がなかったのです。 しかし、花ちゃんがあまりに訊いてくるので、とうとうこう言いました。 「いい子にしていればね

          クリスマスの魔女・上

          脚のいと太うなりたるを

           ある日電車に乗ると青いスカートの女がいた。その女、禿げた男の座る前に立ちて、片手で吊革を持ち反対の手で鏡と茶をもち、男と会う予定でもあるのだろうか、しきりに前髪をとかす。あまりに夢中になっているので禿げた男にその茶をこぼしてしまった。 男は怒り、「このポンコツ女。」というので近寄りて、「ポンコツというよりトンコツのような脚をお持ちですね。」といえば男は笑った。女は赤面し、「すみません」と小さく囁くと違う車両に移ろうとしたので「その太い脚はいままで長い距離を自ら歩いてきた証

          脚のいと太うなりたるを

          春気分

           ある日電車に乗るとスカートの短い女と坊主男が一緒にいた。女は景色を見て黄昏て、男はスマホを見ていた。 やがて男も目線を上げるとポケットに手をいれて半分女を垣間見しつつ、窓の外をみた。男と女は一歩の距離。窓の外に何かを見つけたのか楽しそうに指を差し、話す。 やがて日が落ちて、あたりが暗くなると女は窓ガラスで前髪を直す。男の足は女の方を向いている。が、女の足は男の方を向いていない。そういうことか。と思うと目線を横にやる。すると、眼鏡猿男と背の低い肌の白い女が話していた。

          生理

           中二のお話。  ある田舎の中学校にオバサン眼鏡国語教師がいた。給食にて「生理ってなんですか?」と聞く生徒の男がいた。教師は牛乳を一口飲み「そういうことを聞きたくなるあなたの気持ちを生理現象と言うのです」といえばクラスの皆は「うまい」と言って笑った。されど、その男は間抜けな顔をして「どう言うことか」と言うが誰も相手をしなかった。  男はその後、言葉の意味を知り赤面したと聞いている。  

          ある日の出来事

           青春の1ページを書いてみた。  男がいた。その男の友人がたいそう若々しく美しい女と話していた。その女、名は茂子と言う。女は盧薈の肌を艶やかにするパックを渡した。男はガラスの隙からことの次第を垣間見して、付き合いたいとでも思ったのだろうか、「はじめて見る顔だ。かわいいという言葉では言い尽くせないさまである。」とて、すっかり心を乱してしまった。  そうはいえども、この男、女と接点はない。「そうであるならば、頼もう」と思ひてその友人に「LINEを交換して食事に行きたい。」と言

          ある日の出来事

           コロナ禍での滑稽な話。  昔、男がいた。男は共学の高校に通っていたが、教室に可愛らしい女がまったくいなかったので、女に飢えていた。   男がある日、電車に乗ると悪くはない女が前に立った。女と目が幾度かあったので、男は、女が自分のことが好きなのではないかと思った。されど、そんなはずはないと思いて、考えると、窓が閉じられ、日除けも下りていないことに気づいたので、そうか、と思って少し窓を開けて、換気をしつつ日除けを下ろした。  次の駅にて、人がたいそう降りたので、男の隣も空

          税の作文

          高校2年生のときに税の作文として提出したものをそのまま掲載しています。今考えてみると、よくこんなものを出したなと思います笑笑。  男がいた。その男のことを強く思う女がいて、ついに「思いを伝えよう」と思って、二月十四日の放課後、男を体育館の渡り廊下を超えた駐車場に呼び出した。しかし、なかなか男は来なかった。やがて下校時刻を知らせる音楽が鳴り響く頃、男はついにやってきた。されど、思いが届かないことを考えたのだろうか、女は泣き出してしまった。男はことの次第を不気味に思い、顧問の教

          税の作文