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不妊治療日記④精子が一匹もいないってどういうことー?!

精液がないという意味がわからないものの、その時やけに楽観的だったので
検査の時精液こぼれちゃったのかな、急いで電話きたしそうだろうなーと思ってました。

帰宅すると、旦那から「話がある」と呼び出されました。
かしこまって話がある、なんて言われたことなかったのでなんだかとても嫌な予感がしたのを覚えています。

旦那に呼び出され、寝室に向かうと精液検査結果の紙を渡されました。
「あのね、精子が一匹もなかったんだって。」
と言われました。

精子が…一匹もない…?え…?精子って普通は何万匹もいるものだよね…一匹もいないことなんてあるの…?え…?少ないとかじゃなくて0ってどういうこと?って頭が真っ白に。動揺して訳わからないことを言っていたのは覚えています。

「1回目の精液検査で精子が1匹もいなかった場合、確定診断をするためにもう1度検査するらしい。明後日出してくるね」

と言われました。

え…精子がいないと妊娠できなくない…?こんなことってあるの…?でも…こんだけ医療が発達した時代だし手術や投薬で治るよね…?
と「精子 一匹もない」と検索したことは今でも覚えています。

すると、旦那はどうやら「無精子症」という症状だということがわかりました。

無精子症
精液中に精子が全く見られない状態を無精子症といいます。
現在、日本人男性の約1%が無精子症と言われています。無精子症であっても、射精は可能です。
排出された精液の中に精子が存在しないのですが、これは検査を受けてみないと自分自身ではわかりません。
無精子症と診断されれば、自然妊娠は不可能です。ただ、無精子症には、精子の通過路が閉じている閉塞性無精子症と精巣そのものの精子を作る力が落ちている非閉塞性無精子症の2種類あり、どちらのタイプかにより治療内容が異なります。

・閉塞性無精子症
無精子症の20%
精管に異常があるために精子がいない
精巣の大きさ、ホルモン値はほぼ正常
精子が存在する確率は 約90-100%

・非閉塞性無精子症
無精子症の80%
精管(精子の通り道)は正常だが造精機能に異常がある
精巣の大きさが小さく、ホルモン値に異常がある
精子が存在する確率は約40-50%
手術で精子が得られなかった場合はAID(第三者からの精子提供)、特別養子縁組、子供を持つことを諦めるの選択になります




つまり閉塞型(無精子症全体の20%)であれば精子回収率は高く非閉塞型(無精子症全体の80%)であれば精子回収確率は50%以下。どちらのパターンにしても自然妊娠は難しい。

無精子症は必ず精子回収できる訳ではなかったのです。
薬で精子を増やせるわけでもなかったのです。

無精子症の多数は回収率がグッと低くなる非閉塞型だったのです。




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