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日記20200527

朝、娘を連れて公園に行くと、遊具が開放されていた。はじめて「緊急事態宣言」が解除されたことを実感する。

娘に「すべり台すべれるよ!」と話しかけると、「やったー!」と笑顔で駆けていく。階段をのぼり「さん!にー!いち!」の合図と共にすべる。「もういっかい!」と階段にもどる娘のズボンのお尻がひどく汚れている。1ヶ月半、誰も滑ることのなかったすべり台にはホコリが積もっていた。

公園はなかなかの人出で、久しぶりに園児たちも見た。娘と同い年の子たちだと思うが、彼らの行動はけっこう統率されている。すべり台、砂場、広場でのかけっこと、先生の促す遊びに全員が素直に従っていた。
娘はといえば、すべり台に飽きたかと思えば、ダンゴムシを眺め、おもむろに立ち上がって花を摘み(注意するのだけれど、なかなかやめてくれない)、ピンクのボールをキックする。ゆらゆら(ブランコ)して恍惚となったかと思えば、折れた桜の枝で鉄棒を叩きながら笑顔で叫ぶ。こんなに自由に遊ばせてしまって、6月から再開する保育園に行ったら先生の手をえらく煩わせてしまうんじゃないかと気になってしまう。

そう、今朝保育園から電話があって、6月から登園してもいいと言われたのだ。とりあえず週3日、登園させることにした。ようやく自宅保育から解放される。

娘との昼寝から戻ってきた妻(今日のリモートワークは午前だけだった)に、「なんか土間土間とか行きたい気分なんだよね」と言ってみると「私もそう思ってた!」という。
半個室のチェーン居酒屋で、子供が騒ぐのも気にしないで、美味しくもなく不味くもない食事がしたいのだ。というような話をしていると、スマホを見ていた妻が「駅前の◯◯がもう開いているから行こう」という。迅速な決断に促され、まだ日のあるうちに家族3人で外へ出る。

娘の両手がそれぞれ、僕と妻をつなぐ。「せーの、しよう!」というので、せーので娘を宙に浮かせる。まだ2歳の娘の腕が抜けないか心配になるけれど、ステレオタイプな家族の光景のひとつに自分がなっていることが嬉しくて、娘の期待に何度も応えてしまう。
「たのしいね!」と笑う娘が可愛くてしょうがない…。

目当ての居酒屋はもう「まさにこれ!」といった趣で、照明はやたら暗く、空気が少しこもっていて、メニューも想定通り。ただ、この店は子供連れにやさしいらしく「お父さんもお母さんも子どもが騒ぐのは気にせずお食事をお楽しみください」とわざわざ書いてあったりした。ただ「子供は汚すのが仕事ですから」という記載には「それはイヤだ」と思った。

2時間弱たのしく過ごして会計。最後まで客は僕らだけだった。

帰り道、コンビニに寄りながら、公園を通り抜けて帰る。まだ明るい空を見あげて、娘が「あきまさ!」という。誰か天へ上っていく人があるのかと思って娘の視線の先を見やると、空には爪の欠片のような細い月が浮かんでいた。「あれはお月さまだよ」と教えてやる。


家に着くなり娘をシャワーで洗ってやり、晩酌の続きを少しして、娘を寝かしつけたらあっというまに1時になっていた。寝ぼけ眼の妻が「もう1時だよ」と起こしてくれた。僕が毎日noteを書くことを応援してくれているのだ。ありがたやと思って、重たい体を起こし、仕事のメールを片付けてから、この日記を書いた。


今日は、ceroの高城さんがテレビブロスに寄せていた日記が面白かった。憧れのミュージシャンが僕と似た日々を過ごしていたことに、少し勇気づけられてしまった。
テレビブロス頑張ってほしい、いつの日か僕も書きたいので。


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