さよならキッズライン

ベビーシッターマッチングアプリの「キッズライン」が、すべての男性シッターの予約を一時停止した。

キッズラインは夫婦そろってライブに行くときや、お互いに外せない用事がある場合に利用していた。
条件を入力して検索すると、近隣に住むベビーシッターから順に一覧される。その中から依頼したい人間を選び交渉し、サポートをお願いする。手軽だったので気楽に利用していた。
自治体もベビーシッターサービスを提供していたが、夜間利用できるものは僕の調べたかぎりではなかった。ライブなどのイベントは夜に多いので、必然的にキッズラインに頼ることになった。このアプリがなかったら、いくつもの素敵な夜を諦めざるをえなかった。去年のクリスマスには、みなとみらいにホテルを予約し、家族でひとしきり遊んだあと、ベビーシッターに部屋に来てもらい娘をお願いし、夫婦でライブに行った。

今年に入るとコロナの影響でイベントも軒並み中止となり、キッズラインを使うことはなくなっていたが、キッズライン登録の男性シッターによる保育中のわいせつ行為発覚には、ショックを受けた。

男は去年11月に事件を起こし、今年4月下旬に逮捕されている。しかし、5月初旬に報道があるまでキッズラインはだんまりだったことが、利用者の不安を煽った。もし、報道がなかったら、キッズラインはずっと黙っていたのだろうか。

キッズラインのニュースがちらほら出るなかで、加えて、幻冬舎の箕輪厚介がコンサルティングしていると知り愕然とした。

自分の利用するサービスが、どのような思想信条のもとで運営されているのか調べておく必要を再認識した。箕輪厚介を崇め奉る企業のサービスを、それと知らずに利用していたことが悔しい。

そこへきて、対応が後手後手に回っていたキッズラインが、男性シッターを一律に予約停止したと知り、この企業への信用は完全になくなってしまった。
全男性をリスクとみなし排除してしまうことが、差別に当たると考えなかったのか。なぜ男性シッターの予約を停止したのか、その理由が説明されていないのも問題だと思う。

僕らがキッズラインで出会ったベビーシッターの方々はみな、娘にとても良くしてくれたと思う。彼ら彼女らと、また別の仕方で出会いなおし、ベビーシッターをお願いできたらいい。

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