好きなSCP財団記事①(231113更新)

SCP-1910-JP「UFOラーメン」

ほのぼのアノマリー。高尾山山頂に看板があったらしい、今度登ってみようね。

餃子チケット10枚破棄しちゃったの悲しい。というかラーメン一杯と餃子3人前で1200円て安くない!? 
東弊重工製の「カラオケBOXS」と同じのんびりさがある。つまり普通に楽しめるってかんじ。電話かけると向こうから来てくれるとかめっちゃ楽だし最高のラーメン屋さんだ。

依談 ハブ

主にtaleが集められたハブ。日本的なホラーが楽しめる作品ばかりが集められている。当然じっとりと怖いので読む時には注意。個人的には「地蔵崩し」が好き。

「ああ、そういうことね」からもう一回楽しい展開がある。後味の悪さのお手本というかんじ。和製ホラーはこうでなくっちゃね。

SCP-2053-JP「そこに悲鳴を聞くな」

気味の悪い収容物からその起源を辿る民俗学的な長い旅が始まる。「頭部のない雀によって構成された球体」と聞くと「俺たちスーパーボール!」を思い出すが、そこからユーモアを剥ぎ取ったようなアノマリーがこれ。なぜ雀に頭がないのか、なぜそれが球体になるのか。少し長いけれど最後まで読んでほしい傑作。

SCP-1982-JP「”素顔“を見せます」

このDクラス職員の純情さよ。なぜDクラスになった? JP記事なのにセリフがちょっとハリウッド映画っぽいのが面白い。

ところでデーモン閣下ってフリー素材なの?

地下東京奇譚 ハブ

ハブというのはSCP財団の中でも特定の共通した世界観に基づいたtaleを集めたデータベースだ(この説明で合ってるだろうか)。地下東京奇譚は、SCP財団が一般の目からさまざまなアノマリーたちを隠しきれなくなった後、つまり世界が崩壊した後に東京の地下鉄を利用して生活・生存している人々についての記述、という世界観を共有している。

各駅の縄張り意識、時々やってくる電車内に満ちている謎の肉塊的生物など、ワクワクする要素がたくさん。読むしかないね。

SCP-4999「私たちを見守るもの」

オブジェクトクラスがKeterなら超危険、Safeならなんの問題もない! という考え方は間違っていると分からせてくれる記事。これから一人寂しく死ぬって時に急に現れて、ただ黙って死ぬまで横にいてくれるらしい。

一人でいること、死ぬ間際であることが出現条件であるため、なんと財団が倫理的な理由から研究を控えている。一人寂しく死ぬ人の最期の安らぎの瞬間を研究のために踏みにじってはいけないってことなんだろう。そもそも観測してたら出現しないってのもあるだろうけど、「できないから」ではなく「倫理的な考慮の結果」研究を控えているのが珍しくて、良心を感じる。

SCP-5000「どうして?」

人気収容物たちが大暴れする名作。なぜかSCP財団が突然人間を滅ぼすために動き出す……というお話。シャイガイの顔をネットに流したりクソトカゲを開放したり、もうやりたい放題だ。そういえばシャイガイの記事を映像化した動画を昔見て、とてもよかった記憶がある。見つけられたらURLを貼る。

見つかった! めっちゃかっこいい映像作品なのでおすすめです。

SCP-495-JP「廃ビルの靴磨き」

酩酊街に関する記事はいつもうっすらとした寂しさが漂っているところが好きだ。この記事は靴と歩くこと、そして自分から靴を脱ぐこと(歩くのをやめること)と、靴と歩みに関する情緒が散りばめられている。酩酊街関連だけどいつものお手紙がないのも味だ。

SCP-2420「ある忠犬」

マティ……

SCP-3001「レッドリアリティ」

SCP財団のいろんな記事に登場する「現実性」「ヒューム値」そしてそれらを調整するため財団が時折利用する「スクラントン現実錨」の開発秘話である。スクラントン現実錨は高すぎるヒューム値を吸収し、限りなく1に近づける機械だ。略称はSRA、スクラントンリアルアンカーだ。かっこいい。けれどその製造経緯は重く、辛い。

この機械の開発に資するデータを提供したのが、事故によって限りなく現実性の低い場所へ放り込まれてしまった「スクラントン博士」である。3001の記録は彼の事故後の記録が主になっている。

現実性というのは食塩水の濃度みたいに、高い方から低い方へ流れ出て、均一になろうとする性質があるという設定になっている。人間の現実性(ヒューム値)は1。ってことはつまり、現実性の低い場所(博士の推定では0.04)へ閉じ込められてしまった普通の人間であるスクラントン博士は、たった一人の孤独な真っ暗な空間で、ほんの少しずつ何年もかけて現実性を失っていく。

この記録つまり、絶望と孤独で少しずつ壊れていく人間の記録である。結局、博士は5年と少し生存していた。死ぬこともできず、自分の手すら見えない暗闇の中で、たまたまついてきた記録機械ひとつとともに会話をしたり、絶望したり、悲しんだり、狂ったように笑ったり、それでもいつか誰かの役に立つことを願って必死にまともな記録を残したり。

そんな博士が最後どうなるか見届けてほしい。そしてスクラントン現実錨がたくさんの命を、世界を救うたびに、彼に思いを馳せてほしい。

SCP-1917-JP「夜が明けるまで踊らせて、それがダメなら貫いて」

タイトル同様内容も鋭く冷たく物悲しい。それがよい。

SCP-2049-JP「求道者」

そういえば日本支部は本部が最近使っている脅威度とかの図説は使わないんだろうか。あれ冒頭でいろんなマークが並んでるってだけで開いた瞬間ワクワクするから好きなんだ。

それはそれとしてこの記事。JPシリーズには「使命を終えてもなお動き続ける虚無感」がテーマになっている話が多いような気がする。酩酊街関連とか、恩人三部作あたりとか、あの放送室のやつもそんな感じがする。「よう、お嬢ちゃん」と放送室ってだけ覚えてて番号とメタタイトルが出てこない……。あれもいいよね。有名かつ名作。

SCP-ち█ち█-JP-J

ち█ち█の形をしたエリンギを見た瞬間から発言の中にち█ち█が混ざるか、何を言おうとしてもち█ち█としか発言できなくなるミーム災害。途中なんとかコミュニケーションを取ろうとしてち█ち█を使ったモールス信号による対話を試みているのが面白い。文書にもち█ち█が混ざるようで、報告書が大変なことになっている。とても楽しいジョーク記事。大好き。

目次が折り畳まれるようになったので別の記事に分けますね。

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