note #怪談 選(2021年3月編)

はいどうもー。もうすっかり春真っ盛りで、いやもはや夏か?みたいな陽気ですけども、 #怪談 タグ紹介です。どもども。
今回から禍話リライトも紹介することにしました。好きなので。

では行きましょう! ひゅ~!

ひゅう〜。

「本当の怪異は確信がもてない」と枕で語り、その後の話に続けていくスタイル。
怪談書きとして「確かにな……」と納得しつつ、反省しつつ、読んでいきました。
モヤモヤ感と、そのモヤモヤが祖母の言葉によって少しだけ形を成してくる。それでもやっぱりモヤモヤ。
それこそが実話怪談なのだという強い思いを感じました。


わたしの下に

ショートショートみの強い怪談で「なるほどなー」と思いました!
古典的なネタをどう料理するのかと思ったらそうくるかー。
ちょっとした短編集に載っててもおかしくない良作!



『WILD HALF』執筆中に心霊体験続発! 浅美裕子インタビュー

WILD HALF、昔好きで結構読んでました!
そんな舞台裏があったとは……。
1年前のこっくりさんが帰ってなくて……というエピソードはなかなか面白いです。
あと浅美先生、怪異にドライすぎませんかね。すごい。



拾った

こちらもショートショートみが強い怪談!
いきなり「活きの良い骨」で、あっコイツヤバい、という感じ。
活きの良い骨って、いやそいつもう死んでるからねと思った(無粋なツッコミ)
しかしビジュアル的な描写も含めて短いのになかなか読み応えがある話です! 面白い!



高額のアルバイト

「仕事しろよ」で仕事するの面白い(←こんな感想ですみません)
仕事しろよの人も気になるんですが、僕としては割り切り後に現れた5人が非常に気になります。
浴槽に入れる人数と同じ……? なんて話しかけられたんでしょうね。



震災と物語(1)

怪談話がメインではなく、いわゆる震災怪談についての論考です。
コンテストで受賞した怪談が何故リアルな印象を持つのか、遠野物語、怪談のコンテクスト、怪談における時系列構造……。
色んな考察が出てきて、頭が追いつきません……。
うーむ、、、もっと読みたいです。


シンガポールの怪談

シンガポールの怪談、興味深い。
しかし日本統治時代に由来するというのは悲しいというか申し訳ないというか、複雑な気持ちになりますね。
あとシンガポール人の死生観って日本と一緒なんでしょうかとかも気になります。


事故物件

面白い。怪異の不気味さもさることながら、文章表現自体も読み応えがあります。
丁寧に描写することで情景がリアルに浮かんできて、怪異の不気味さや唐突さが際立ちますね。
しかしちゅって何なんでしょう。キス?


廃墟探索

途中までは「後ろに憑いてたんかな?」と思ってましたが、なるほど……。
幽霊そのものが出てくるとかじゃないのが、逆にリアルで嫌な感じですね。
あとスピード感と怖さのタイミングが凄い。



母さんのいる場所

どこまでが頭がまともで、どこからが頭がおかしくなっているか分からない系の話。
こういう話は終わってからもボンヤリと考察するのが楽しいんですよね。
最後に唐突に話をひっくり返すような衝撃を与えて、さらにその説明も一切なしというのが、いい感じに投げた感があって好きです。



予告の家(禍話リライト)

怖いってより、キモい!
いや怖いんですけど禍話って直接的な「うわー! 怖ぇー!」ってより、怪異がなんか変速でくるみたいな印象があります。
この話も読んでて「何楽しみにしちゃってんだキモいな」と思ったり。
でもそういうとこが好きです。


三年坂の瓢箪

京都 清水寺にある三年坂の由来のお話。
知らなかったのですがホントにある坂なんですね。
国語の教科書に三年峠というよく似た話が載っていたのを思い出しました。



飛びたいな

純真な存在が何か得体の知れないモノに変貌しているというのは恐ろしいですね。
これは予想ですが弟は周囲に害を為しているという自覚はないんじゃないでしょうか。
そしてそれがさらに禍々しさを生んでいるという。
恨みを持った殺人鬼より純粋無垢な殺人鬼の方が怖い理論。
突拍子のなさといい、不気味さといい、良い怪談でした!



【あつ森のホラー】が『犬鳴村・怖い間取り』よりも、100倍怖い件!?

「Don't Peek」という短編洋画ホラーの紹介です。
記事中に動画も貼ってあるので通して見れます。
現実とゲームがリンクするという演出が面白いですね。
ジワジワと恐怖が迫ってくる感じ最高です。



同じ夢

お医者さん達Good Job!
でもここに入院するのは御免被りたいですが笑
首に髪の毛が縄のように巻きついて首吊りのよう、という状況のビジュアル的なおぞましさがお気に入りです!



もぐら君

物が無くなるのではなく「物が増える家」という設定がまず面白い。
身に覚えのない物がいつの間にか増えるって普通に気持ち悪いですよね……。
最後も何か悪意を感じるオチで良いですね!



短歌3首。折句で怖い歌詠み遊び

折句というのは在原業平のかきつばたの歌のような、各行の頭を取ると意味のある単語になるというものです。
個人的には「金縛り」が好きですね。
「理由は過去に」と何か由来を仄めかしながらもそこで終わることで、余韻を残す。
理由気になります!



人魚屋敷

現代版 人魚伝説といったところでしょうか。
読み進めるにつれ、「あぁ、そういうことか……」と分かってくる感覚が楽しいです。
残念ながら元の童話を読んだことがないのですが300年という数字にももしかして意味がある……?



新しい彼女

やばいやばい。
「女なんか入れて」という発言からするとやはり普通の人間という認識なんでしょうね。
まぁたとえ普通の人間でも(非怪談的な意味で)相当ヤバい状況ですが。
だって奥さんまだいるのに既に新しい女がソファに座ってるんですよ?
やばい。



やろか水

怪談というよりとんち話?
後半のまさかの展開、天才的発想ですね。
あと僕も結構妖怪は好きなんですが、やろか水という妖怪は初めて聞きました。
発動条件の軽さの割に被害がデカくてヤバい妖怪ですね。



探しに来る

シンプルな話ながら、最後の答え合わせで「うわぁ……」と思ってしまう怪談。
夢の報告を聞いた先生、答え合わせの内容を当時から知ってたとしたら相当怖かったでしょうね。
それを笑って誤魔化せる先生の胆力やべぇなと別の意味で感心しました。



おはぎを川に捨てに行った話

ジットリ悪意系のお話。
「お前の親父に昔虐められてた」とか言われても本人に言えよ、スネイプ先生かお前は、って感じですよね。
ところでおはぎを川に捨てに行くという風習それ自体がかなり面白いです。
捨てる川まで指定されているとなると相当ローカルな風習ですね。



雛具師のラジオ

すごい……! この短編、レベルが高すぎる……!
雛人形の小道具である雛具を作る職人「雛具師」のお話です!
しかも9編も! 同じテーマで!?
ラストもゾッとする感が効いてます。面白い!



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