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note #怪談 選(2022年1月編)

この記事は、私ブラフがnoteの #怪談 タグの中からお気に入りの短編を紹介するものです。
偉そうに感想なんかも書いてしまって、僭越です!恐縮です!
でも面白いので!紹介させて下さい!
※各話のタイトルは本記事の読みやすさを考慮して一部抜粋とさせていただいています。

ZOOM

Web会議モノの怪談は数年前から結構出てますが、何か物足りなさを感じていました。
しかしこれは面白い!特定の誰かじゃなくて皆恐怖を共有できてるところは新しいなぁと思いました。
良いヌラヌラ感でした!

背中を流す女

温泉街の描写が良くて話に入り込んでしまいました。
神戸の有馬温泉は今は内湯のある宿も多いですが、この頃は外湯だけだったんでしょうね。
時代考証ってかなり手間がかかりますが、それがリアリティを生むんですねぇ。

乳母車の女

民話にありそうなシチュエーション。
陰鬱な雰囲気がすごく好きです。
老婆というのが乳母車と若干ミスマッチなのに何故か納得感があってまた良いですねぇ。

た柱

「これは全部嘘なんですが」から始まる怪談ってすげぇな……と思いながら読み始めたのですが、ラストの超展開に「あれ、俺今どこにいるんだっけ?」となってしまう不思議な読書体験でした。
物語への没入感によって、宇宙的で統合的な意識に読者を誘おうとしてる!?
とか考えると冒頭の「嘘なんですが」も何かの仕掛けなのではとか考えてしまいました。

箪笥にある古い着物の話

いや、これ怖!
笑いながら追いかけてくる人って怖くないですか!?
マンガ「さんかく窓の外側は夜」の通行人が笑いながら追いかけてくるシーンが浮かんでしまいました。

痣のワケ

怖……そしてちょっとハートウォーミング系……?
お母さんがタカシくんをどうしようとしてたのか、最後は守ってくれたのか、それとも……。
人形を見送ってありがとうで終わらないところが"何か"を感じさせるなぁと思いました。

おかあさん

ハートフルストーリーかと思いきや、最悪に裏切られる話めちゃ好きです。
一番近い場所でおかあさんがずっと絶叫してるとしたら、、、
いやー最悪ですね。最高です。

雪山の夢の現実侵食

Twitterの呟怖投稿作品。
呟怖って文字数制限がキツいのとお題への反応速度が必要なので、投稿してる方はホントに尊敬します。
これも短いのにピリッとオチが効いてます!

闇を裂く産女

怪談としてはもちろん、時代物の短編としても普通に面白いです。
最近流行りの異世界転生モノのせいで「ハーピーかな?」とか思ってしまったんですが、そういえば日本にもそんな妖怪がいましたね。
今も出産は命懸けですが昔はその比ではなかったんでしょうねー。

曾祖母の遺産

おわー、これ凄い。凄い作品です。ハンパない。
曾祖母の秘密からの展開とか、ラストの衝撃を違和感なく持ってくる流れとか、凄い!
あと田舎の嫌な人間関係とか価値観とかすげーリアリティだな……と思いました。

だーるーまーさーん ※禍話リライト

この! ぬめぬめした気持ち悪さこそ! 禍話の魅力!
と思わずにはいられない話です。
ところで人体模型の手足をもぎ取ったら……"だるま"ですよね……。

タイムカプセルの中身

ああこれは気持ち悪い……。
「図工の授業で作った普通の木彫り人形」というのが気になりました。
そんなもんタイムカプセルに入れる……? まぁ入れる人もいるんでしょうかね?

今夜あなたが浮気する相手は

旦那さんは永遠に奥さんを介抱し続けるのかとか思うと、それも怖くなりました。
考えすぎると思考がどんどん泥沼にハマっていく感じがしますね。
中年夫婦がシチュエーションプレイにハマるという設定が個人的に気になりました。いずれ参考にします(?)

さん

最初に三回、叩く音。
このフレーズが作品全体にリズムを作っているので読んでいて楽しかったです。
そしてそのリズムが最後に盛大に乱されるのも……。


学生時代にバイク乗りの友人が何人かいましたが、事故率高かったです。
バイクって割と死と隣り合わせなんですよね。
「ここじゃないか!」の勢いめっちゃ好きです!

覚えていないビデオ ※禍話リライト

うおーーーっっっ!!! これ!!! 怖!!!
んで最後まで読むじゃないですか。そしてまた冒頭を読むと……
うおーーーっっっ!!! 怖!!! 怖!!!

ニセモノ大家 ※禍話リライト

キモい!!!ベロっと剥がれるのもキモいですけどお婆さんの台詞がキモい!!!
剥がしたらどうなるのか非常に気になります。

彼岸列車

これっすよ! これ! こういうのが読みたかったんですよ!
作中のギミックとか人物描写とかオチとか!
そこそこ分量あるのに全然飽きないし流石です!!!

地下公園

ん!? これ設定が面白いですね!?
ぎゃーっという劇的なシーンがない、ジワジワくる不気味さ!
ショートショートとしての完成度も高いのではと思います。

ジンジョウ様

洒落怖でたまにあったような恐怖体験+伝承謎解きのお話。
「曾祖母の遺産」と同じ方なんですが、レベルが段違いです。何故このレベルの話をこんなペースで書けるのか……。
民俗学系の怪談が好きな方もそうでない方も必見です!

帰ってきた記憶 ※禍話リライト

はぁっ……! 怖い……!
電話って怖いですよね。向こうが見えない割に息遣いや雰囲気は伝わってきてしまう。
SNS見てて良かったですね。

背面の家

表裏ぐちゃぐちゃの手というのが怖い。
元の住人が背面の姿になる過程も気持ち悪いし、
つくづく僕はこういう一見日常に溶け込んでるけど明らかにおかしいみたいなモノが好きなんだなと思います。

図書館の"アレ"

おー……これは不気味……。
確かにH大学の80年館は神社の真裏にありますね……。
閉架を自由に使えるというのは確かに魅力なんですが、これは嫌だなぁと思います。

XXな動画は幽霊に効く

怖くはないんですが個人的にめっちゃ好きです笑
びっくりするほどユートピア……そんなネタあったなぁ……。
逆にAVに幽霊が映り込んでる(ベッドの陰から覗いてる)、みたいな画像も2chやってる頃よく見ましたね。

あめ売り

創作民話でしょうか?
例の河原の子どもたちがこんな形で出てくる話はあまり読んだことがなかったので面白く読めました。
初めて見るタイプの民話ながら、ラストはちゃんと民話のフォーマットになっていて好きです。

その日本人、エプシャ

これエプシャの謎は明らかにされずに終わるので、普通に気になります。続編読みたい……。
ベンガルってベンガルトラとかベンガルネコとかでしか知らない名前でしたが、インドとバングラデシュにまたがる地域なんですね。
大規模な建物だったら建設員もいるはずなのに情報が全く出てこないとか……謎ですね。

鬼火の走る山 ※禍話リライト

いやぁ……なんなんだよ!?という感。
親戚は戻ってこないかと思いましたが戻ってきましたね。
2回目は何を見たのかも聞きたかったなぁ。

AIのべりすとに怪談書いてもらった

AIのべりすとは、日本語で小説を生成してくれるAIのひとつです。174万冊分の小説を使って学習させたらしいです。
AIに小説を書かせるというのは結構前からある取組みではあるのですが、クオリティがヤバい。
AIブームの最初の頃にLSTMが〜とか言ってたのを考えると隔世の感があります。


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