はじまり

このままでいいなんて
そんな自信
本当はないままなのかもしれない

進めばいいってわけじゃないことも
知ってる

だけどわかったんだよ

あの悲しみに暮れた色も
張り裂けそうな痛みに泣いた夜も
明日を絶望にしかできなかった空も
感じたかったから感じてたんだってね

だってそれを知らずして
この幸せをどうやって感じれる?ってね  

諦めの幸せとか
そうゆうんじゃなくて
幸せに必要な感情であって
それは時に不幸せってやつで
それは絶対にきっとね必要なんだよ



大事な時間って
ときどき苦しいのは知ってる
優しいばっかりが大事ってわけじゃない
だってここまできたんだよ
やっとここまできたんだよ

自分でもわからないままの
自己暗示的なやつなのかもってね
そんな不安が無いわけじゃない

それでも今は明日が見たいんだよ
見てみたいんだよ
明日なんて来なければいいなんて
そんなこと言って空を見上げたのが
まるで遠い昔の出来事みたいにねそうなんだよ

君が好きだって言った
秋の夕暮れの匂いを知りたいし
君となんでもなく近所のショッピングモールで
ぷらっと買い物にも行ってみたい

あなたと感じる時間を
手の中に握りしめていたいし
ちゃんと泣いてちゃんと笑って

いつかきっと
ここに存在したことすら
感謝できるってね
そんなふうにも思える

希死念慮の歌を歌っていた
あの時間はもう過去になった

今だけにしか
生きていれないから
今を懸命に生きる

過去のためでも未来のためでもなく
今のために

たった今のためだけに懸命に
それが重なって過去になっていく

空洞の未来を埋められるのは
今をどう感じてるかだけなんだね

はじまりは今
この瞬間

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