あたりまえのこと

あたりまえがあたりまえじゃなくなることって
よくあるけど
あたりまえだと思っている時は
それがあたりまえなんかじゃないんだって
なかなか思えない

そう思うのは
なくなってからはじめて
あぁ、
あたりまえはこんなにも大切だったんだって
気がつくんだよね


グリーンコープの配達のお兄さんが
子供がイヤイヤ期で大変ですって
服を着替えるのも一苦労なんですって

あぁ懐かしいなぁ

イヤイヤ期って大変だけど
仕事をしていなかった私は
そんなに大変だったって記憶はなくて
子育てを一通りしてきた上で言えば
イヤイヤ期なんてかわいいもので
成長していけばしていくほど
いろいろな問題や悩みはでてくる

今思えば子供が幼い頃の大変さなんて
子供にが大きくなってからの大変さに比べたら
大したことないって思う
幼い頃は体力的な大変さが多くて
大きくなってからは精神的な大変さ
だなぁ、って

だけど子育ても
100人いたら100通りの子育てがあって
それぞれの思いとか
文化とか習慣とか風習とか
色々だよね

子供の成長に
あたりまえのことなんてひとつもなくて
イヤイヤ期ひとつ
子供を亡くした私にとったら
喜びのひとつになったりもする


3月に高校を卒業する息子が
もう学校に行かなくてもよくて
家にいる時間が長くなって
久しぶりに一日中リビングでゴロゴロしてた

朝昼晩のご飯の支度は
たまに面倒になったりする事もあるのだけど
コタツに転がる息子をみながら
このあたりまえは
あたりまえなんかじゃないんだろうなって
ふと思った

息子が家を出れば
たまに帰ってくる息子に喜び
張り切ってご飯の用意をする

上の子たちで経験済みなので
そうなることは簡単に想像できてしまう

結局無い物ねだりなのかもしれない

どんな時間も大切にできたら
後悔なんてこともしないんだろうな

人は瞬間にしか生きていない
次の瞬間には今は過去になってしまって
あっという間に
時は流れて過ぎて行ってしまう

その瞬間を懸命でいれたら
重なっていく時間が過去になっても
未来に希望をもって進んでいける

あたりまえのことを
あたりまえだと思わずに
大切にしていきたい

あんな時間もこんな時間も
本当は大切なんだってね
思うんだよ

そう思うと
リビングで転がってる息子のことが
たまらなく愛おしく感じた

こんな瞬間がとっても幸せだなぁ

白と黒の猫が笑ってる


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