心を切り離す

まだ姉は母のことを諦めてなかった
懸命に母のために
そして自分のために
母に語りかけるその姿は
少し前の私と何ひとつと変わらない
そんな姿に見えた

母に元気に生きて欲しい
もっと強さを持って生きてほしい
お母さん、あなたには
それができるのに
どうして辛いことばかりを並べて
前に進もうとしないの?と

私はもう諦めてしまったと言うより
どうしようもないことを知ったし
私が母にこだわることで
私自身がダメになってしまうと
何度も同じことを繰り返しては
やっとここまで来たと言う感じ

心から母に関わることをすれば
簡単に裏切られて傷ついてしまう
身勝手に期待しては
簡単に投げ捨てられてしまう

お母さんお酒をやめよ
お母さん何か楽しいことをしよ
お母さん私の話を聞いて
お母さんお父さんこと聞き流して

何を言ってもだめ
何を語りかけたとしても
母は母の世界の中でしか生きていけない人

何度もお母さんの前に立ちはだかって
お母さんを殴りかかろうとするお父さんを
とめたの覚えてる?

本当はね私はお母さんに守って欲しかった
でもね、守るのはいつも私や姉の役目で
誰にも守ってもらえなかった
だからね私たち
今でもこんなまま…

だけどね何年もかかってるけど
こんなの嫌なんだよ
だからさ私は私を生きることを
いつだって決断して
罪悪感とか呪縛とか
そうゆうのでまた同じ場所へ
引き戻されてしまうけど

私はね行こうと思うよ
私が笑いたい場所へ

きっとね昨日の姉の語り掛けも
もしかしたら
最後のかけみたいな
そんなものだったのかもしれないって

お母さん、なにも何一つも
あの頃から変わってないって気がついてる?

お父さんに依存して
お酒に依存して

本質的なことには目を向けずに
楽な方へ考えなくても済む方へ
ただ逃げてるだけってことを
わかってる?

人生の最後のステージくらい
娘たちのために生きてみたら?
なんてきついこと
わざと言っちゃったけど
そんなセリフもあなたには響かないよね

いつだって自分が1番で生きてるのに
私が1番不幸なんだって顔して泣いて
優しくされないと
もういいよとお酒を飲む
そんなので終わってもいい?

私はもうお母さんのために
生きることをやめるよ

私は私のために
私の大切な人達のために
生きていくよ

お母さんのために
できることはもう無いと思う

お母さんの気持ちが
そこにあるままなら
変わらないままなら

私はもう何もできることはないから

だから、もう何十回目かわからないけど
じゃあね、お母さん




お母さんに笑って欲しい
元気になって欲しい
楽しいを楽しんでいてほしい

私のことはねもういい

私は私の家族があるから
私が築いた家族があるから
ちゃんと大切にしていくよ

自分みたいにならなかったいいって
やってきた子育てが
正しかったか間違ってたかなんて
わからないけど

私には心の拠り所がちゃんとある

話を聞いてくるとか
優しくしてくれるとか
そうゆうことじゃなくてね

ただ存在そのものが
私にとっての拠り所であって
私の意味なんだよ

家族の存在そのものが
大切なもので感謝であり意味なんだよ

私が生きる意味

強迫観念とか罪悪感とか
そんなもので
あなたたちにやってきたこととは違う

それがここにあるから
私は行くね

現状は何も変わらないよ
私は今までどうり
あなたの隣に住んで
やるべきことをやる

ただね
心を切り離す

自由になろうと思うよ



じゃね、バイバイ

お母さん
お父さん

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