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raraには無関係なところで

人生で 何度 黒の礼服を買い替えるだろう
もうすでに 両手を使わなければ
足りないくらいに なっている

子どもの頃 養親でもある伯父ふたりが
それぞれに お正月には 黒ダブルの礼服を着て
その町に一つ在る 神社さん詣をしていたな
当時は 既製服を売るお店が無かったから
町に数軒あった 洋服仕立て屋さんで 作っていた

建設業の伯父たちにすれば
お正月に ダブルの礼服を着てネクタイを絞める
それこそ 晴れやかな気持ちで 新年を迎えていたのだろうな・・・

比較的 新しい礼服は
教師をしている 息子のところに 行っている
わたしにとっては 少々奮発した スリーピースが
有ったのだけれど それは ふたりの息子が結婚するときの為に 作ったモノで
いざ式に際したときは モーニングを借りることになり
無用に近いことになり それも 息子のところに行ったきりだ

これからは
オメデタイことで 礼服が必要なことは 少ないだろうと想っている
現に 仕事柄 親族でもないのに 訳ありで繋がり
亡くなったひとの葬儀が ここ数年で複数件連続して
流石に 葬儀の際には 礼服で参列した

人間 生まれるときと 亡くなるときは
想いどおりにはゆかないもので 
わたしみたいな者でさえ 不意に頼まれて
経験して来た 雑多な知識を求められることになる
「準備だけはしておかなくては」
最近の 口グセで 案外 何もしていない知人ご家族からの 急場の連絡が舞い込む不思議

わたしが 
シングルマザーさん一家四人の
細やかな下支えを まるで「急ぎ足で」歩いてしまうのも それなりの理由があってのことだ
「いつ 突然いなくなるか分からないよ!」
出逢って直ぐに 母に伝えたところ
rara3姉妹ちゃんたちが
「かんたんに いなくならないから!」
言ったそうだ

いやいや
それだけは 分からないな
同い年の知人が 体調不良で息子さんに連絡
「来て欲しい!」駆けつけたとき 口が利けてなくて
救急車を呼び その後どうするか?を
急ぎ話し合っていると 数日前に お嫁さん伝に聞いたばかり
身近に そういう話題が 少なくないし 珍しくもない

せめて raraがやりたいことを きちんと歩み続けられるまでは・・・あくまでも 理想だけれど

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