【捨てる選択】ApexLegends

はじめてnoteを利用します。個人的なことでクランのHPに載せる事ではないなと思ったので。これを機に個人的なことはこちらにまとめてみたいと思っています。

私が代表をしているクラン【OnflowConnect】のApexLegends部門が解散しました。

なぜ解散させるのか、その要因を大きい順に書いていきます。

①目標の設定がうまくいかなかった事

ApexLegendsは人と対戦をするゲームで、勝ち負けを楽しむゲームです。そして、強さを表す指標としてランク制度があります。
アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイアモンド、マスター、プレデターと設定されています。
プレイヤーの多数はダイアモンドに到達したい!マスターに到達したい!と思い、日々頑張ります。私たち【OnflowConnect】はそういう上昇志向をもったメンバーを集めて頑張る事をコンセプトにしていました。

図1.ランクを上げるという目標
ゴールドに所属している方が一定期間を経てプラチナ、そしてダイヤモンドに到達していく過程を表しています。
自身の相対的な強さが「ランク」で判断できるため、目標は「強くなること」=「ランクをあげること」となります。

さて6月から正式に稼働させるぞということで前々から準備していたところに、いわゆる「マスター事件」が起こりました。
マスターという相対的な強さを表す目標ラインが大きく変わってしまったのです。

図2.歪んでしまったランク分布
目標ラインを勝手に変えられてしまったため、自身の相対的な強さが測れなくなってしまった
目標達成して喜ぶ一方で、自身の強さに疑問を持つ人も多かった。

一度こうなってしまうと、新たに目標設定をするのが非常に難しいのです。
【マスター】に到達してしまったらゲームクリアという状況になってしまいました。やればいけるなら、やらなくていいやという方も増えました。私もやる気になれませんでした。ランク以外の新たな目標を設定することができなかったのです。

他にも下記のようなことがあがりました。
 Ⓐマッチングがランクではなく内部レートを参照するため、実力的に同じ  くらいの実力の人が集まりやすくなる。結果として、弱い人は弱い人とマッチするため、撃ち合い時に逃げる選択肢を取りやすく、弱いままランクをあげることができてしまう。
 Ⓑバトルロワイヤルの順位ポイントの比率が大きいため、かくれんぼをして生き残ってしまえばランクがあがる。(私はスニークスキルが活きるゲームが他にいくつかあるので、そういうのはそちらで楽しめば良いと思っています。否定するわけではありません)

②人材の不足

①の目標設定に付随するところですが、引っ張る存在がApexLegendsにいませんでした。核となるメンバーのほとんどはValorantへ移行してしまいました。(OnflowConnect-Valorant部門)

図3.過去のコーチング実施経歴
去年の今頃、課題点や見てほしいところをスプレッドシートにまとめてコーチングを実施した。
図4.理想の目標設定
強い人に追いつくために、同じ土俵に立つために努力するというコンセプト

図4のような、人で成り立つ目標設定も考えてみました。ただそれもうまく確立する事はできませんでした。

③目標に到達するためにクランが出来る事があまりないという事

OnflowConnectは、攻略情報を共有し情報が豊かに流れる場所を目指しています。Valorant部門では、メンバーが成長するためにクランに格納されている情報を活用したり、成長過程で得られた有益な情報をクランに提供したりしています。
しかしながら、ApexLegendsは上手くなるために必要な技術や知識の中に言語化できる事が少ないのです。
その点で、ValorantではうまくいってApexLegendsでは難しいと痛感したのです。

Valorantはキャラクターやマップの理解度を高める事が強さに直結します。そして、それらは言葉や動画でわかりやすく説明する事ができます。

それに対してApexLegendsは
 ・マップやキャラの理解度より、銃の打ち方やキャラクターコントロールの比重がとても大きく
 ・戦闘時のシチュエーションもバトルロワイヤルの特性上情報量がとても多く言語化してレクチャーすることがとても難しいです。
 ・さらに、練習できる場が実践と射撃訓練場しかありません。(30人以上集めればカスタムが可能ですが、その人材の確保が大変です。)
そのため、攻略情報が最新のアップデートについてや大雑把な攻略情報になりがちで密にやりとりすることが困難と感じました。

ValoLaboを見ていただくとわかりますが、Valorantではマップの各場所に定点(決まった場所に立ち、決まった角度でスキルを打つと戦闘に有利な状況を作れるポイント)があり、エージェント(キャラクター)の組み合わせでも非常に多くのセットアップを作ることが出来ます。それを各自がカスタムで研究し言語化することが簡単にできるのです。
人が集まる時には一緒にValorantをし、集まらない時はTwitterで情報を仕入れたりカスタムマップで研究をすることができるのです。
ApexLegendsではそれが実現できないと判断致しました。

まとめ

①~③がApex部門の解散を決断させる要因となりました。

Apex運営がランクの設定を雑にしてしまい、その結果人が離れてしまった。ランク以外の部分で目標設定をしようとしたが、【目標】の設定が困難で、【到達するための手段】も言語化が難しいため活動する分野としては不適切と判断した

といったことです。OnflowConnectではメインコンテンツとしては扱わないですが、ApexLegendsは長い間FPS業界の中で最も人気のあるゲームとして名をはせたとても面白いゲームです。個人ベースで素敵な目標を持って日々努力している方もいらっしゃいます。そういった頑張っている方に対して私は何もしてあげられない。その人にはもっと素晴らしい環境を提供できる場所に身を置いてほしいと感じたのです。
Valorantではそういう環境を目指せる自信がある、ついてきてほしい。でもApexは捨てるしかない。そう決断しました。

フランス料理のガストロミーレストランでは、一つ一つの小さな料理がただ味わうだけのものではなく貴重な体験として演出されています。同じように、OnflowConnectはメンバー全員が何気なく過ごした余暇(ゲーム)の時間を、かけがえのない時間だったなと感じられるようにより一層努力していく所存です。
Valorant部門がここまで活気あふれるようになったのは、色々な人が熱意をもってクランと関わってくれているからなんです。自身が楽しむだけならやらなくてもいいことをあえてやってくれているから、それに周りが感化されてここまで盛り上がっているのです。
その皆の厚意を無駄にしないよう一所懸命裏方として尽力できればと思っています。対戦、よろしくお願いします。

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