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子ども服の交換会は思いやりと希望に満ちている

蓋を開けたら、ちょっと信じられない数字でした。
地元で季節ごとに開催している、子ども服の交換会。ほぼ身内や友人だったこれまでと打って変わって、3回目の今日はリピーターだけでなく初めての方も多く、これまでの倍以上の来場者。なんと、2時間で400着ほどが出入りしたという結果でした。続けるって大事!!!!

前日も、子どもの幼稚園の保護者会後に「お古のお譲り会」を企画した私は、皆さんに了承を得た上で、残ったものを引き取り、今日の交換会に寄付をさせていただいたんです。日程が続いたのは「たまたま」だったものの、この流れは微塵も無駄がなく、我ながらグッジョブでした!

人々が動き出す「衣替え」というタイミング。成長期の子どもがいる家庭にとっては、昨シーズンにしまっておいたものと対面し、「THE サイズアウト」に笑ったりため息ついたりして、今シーズン着せるための服を西松屋(人によっては高島屋かもしれないけど)で物色するやら、メルカリで爆買いするやら、そわそわする時期でもあります。
私はこの時期(だいたい2週間前〜)から、幾人かと連絡を取り合って、渡したりもらったりを進めてきました。そこで、実に様々な価値観に触れることになります。子ども服のお古の世界って、深いっっっ!!と、まさかの目から鱗状態。
いやー。衣食住の中で「衣」の管理が最も苦手な自分が、お古に関わることでこんなに胸をジンジンさせちゃうなんて、不思議なものです。

以下、昨日SNSで書き込んだものを引用↓

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きれいなお古はウチにはないから…という人のものは、多少汚れやほつれがあっても、とにかく泥んこになって遊ぶから!数が欲しいから何でも歓迎!
という人が受け入れてくれます。
お洗濯が得意で、大切に着させて、丁寧に保管していた人がいて。
すると、
お古って苦手だけど、こんなにきれいなものなら、うちの子に着させてあげたい、という人がいます。
柔軟剤などの強い香りでアレルギー症状が出てしまうから、フリマアプリで購入するのは不安、という人がいて。
貸したお洋服に、強い香りがついて戻ってきて、お湯で洗ってもお日様にあてても何をしてもとれない、どうしたら良いの?というご相談もありました。
そんな時に、お洗濯で香りのものは一切使っていないお宅のものがあるとわかると、これなら選べる!と感激する人がいます。

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最後の香りについてですが。私たちの子ども服交換会は、そもそもこれがテーマというか、発足のきっかけでした。この背景については、ながーくなるので今回は割愛します。

で、何が言いたいかというと。

みんなそれぞれのカタチで我が子を想っているという、愛おしすぎる事実。

この真髄みたいなものに触れた時、ハッとして、心が震えました。

「子ども服」に対する保護者のスタンスは、当たり前ですが千差万別です。例えば洗濯の仕方、たたみ方、保管の仕方、アイロンかけるか否か。毛玉やほつれへの許容度、お下がりするか処分かのライン引きなんかも、それぞれですよね。

どの方法が優れているとかそういう話ではなく、上記のすべてを、ひとりひとりの大人が子どものためにしている。そのことがすごい!!と気付きました。

傍目から見れば、ただ子ども服が山盛り並んでいて、大人が群がっている。バーゲン会場みたいで、笑っちゃうような光景かもしれません。でもお古の交換会がバーゲン会場とちがうのは、寄付されたもの、選ばれるもの選ばれないものが混在し、常に出入りし、動いていること。そして、一着一着に、ドラマがあるということです。

「幼きからだ」を守る衣服を、大人が気候を考えながら選び、手を貸して着せてあげる。どれを着せようか。こっちはまだ早いかな。これは小さすぎるな。3ヶ月後には着れないかもなー・・・などと考えて選んでいく行為。考えてみれば、親から子への愛そのもの!子育て渦中だと当たり前すぎることですが、私たち、毎日毎日、こんなに尊いことをしているのです。

何より、連日たくさんの人たちに喜んでいただけたことが本当に嬉しかったです。今回は交換だけでなく、寄付もたくさんいただきました。開催してよかったと、心から思っています。最高の二日間でした!!

【おまけ】今日の(個人的な)最大の感動ストーリーは、兄弟が小さい頃たくさん使った思い出のスリングが、おなかの大きな妊婦さんに渡って行くのを見届けられたことでした。泣きそうでした。(スリング:布とリングだけでできた、赤ちゃんを丸く包んで肩から斜めがけして抱っこするアイテム)

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