英検リニューアルに思うこと

本題とは離れますが、かなり更新が遅れて申し訳ございません。本日午後あたりから、また問題をアップしてまいりますが、本日は、更新が遅れたお詫びも込めまして、皆様に話題を提供したいと思います。

英検を受験された皆様は、最近、「2024年度から英検の形式が変わるらしいから、今のうちに合格しておきなさいよ」というアドバイスをしたり、もらったりしていませんか?

英検の問題形式がもうすぐ切り替わります。

この記事をご覧の皆様でしたら、ご存じでしょうが、英検の出題形式が2024年度第1回検定(6月2日1次試験実施。受験をお考えの皆様は、3月15日から受け付け開始です。)から、切り替ります。詳しくは下記のリンクをご覧ください。

ちなみに、英検S-CBTでは、5月から切り替わるようです。それもあって、現在駆け込みで、受験している生徒さんもいるとかいないとか・・・。もちろん生徒さんやその親御さんの心中考えれば、わからなくもないのですが、やはり、こういった検定に臨むには、しっかりとした対策は必要です。スコアがあと一歩という生徒さん以外は、今のうちからしっかり新形式の対策を立てて、受験をすることをお勧めいたします。

新形式は英作文が2題に

さて、リンク先をご覧いただければわかるかと思いますが、3級以上においてのリニューアルで、各級にリスニング以外の技能で、多少の形式変更が行われています。その中で、私が注目しているのが、3級以上の英作文が1題出題から2題出題に変わった点です。

英検のスコアは、CSEに基づいたもので、問題の難易度によって、正解率にばらつきがあっても、正しくその受験生の英語力に相対するスコアが当てはめられるとされています。とはいえ、私は今まで非常に疑問に思っていた部分が、ライティングの技能判定でした。

私が疑問に思っていたことは、たった1問で、英作文の能力を計ることができるのか?というものです。というのも、まず、他の3技能に比べて明らかに出題分量が少ないということ、さらに、その1問が対策しやすい「意見論述」問題だけということも、その疑問をさらに深めました。

実は、私は英検を最近受験した生徒にこんなアドバイスを送っています。「予め、しっかりリーディングとリスニングの対策をしておくこと。ライティングは受験数日前で間に合う。」もちろん、4技能を計るものですから、2次試験のスピーキング以外は均等に勉強するのが当たり前だと思いますが、2023年度までは、正直ライティングは、対策時間が余り割けなくても、ちゃんとフォーマットに沿った答えができれば、それなりのスコアが出てしまうと感じていたからです。

以上の疑問を持っていたため、ライティングが2問となり、もう1問が、「意見論述」ではないことを知り、ライティングの本当の能力がやっと図れるのかな?と素人ながらに思うのであります。もちろん、受験する生徒さんには、これから、英作文もしっかり対策させなければなりませんが・・・。

新形式に思うこと

新形式は、もともと海外の論文を読むための英語力から脱却し、実践的な英語力に向けるための改革の一つではありますが、英語力を正しく計るためにも行われたリニューアルであると思われるため、いい傾向かと思われます。

あとは、大学共通テストの数学ⅠAのような生徒が混乱するような問題が出題されないことを祈るだけではありますが・・・。まぁ、これは受験対策という小手先の勉強をし、そういう指導をした人間の戯言なのかもしれません。

結局は、どんな問題が出題されようが、振り回されないように本物の英語力を身に着けるように受験生の皆様は勉強していかなければならないし、それを指導する先生方も指導していかなければならないということなのでしょう。

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