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【旧帝大に大学3年から!?】名古屋大学経済学部 3年次編入学体験記

こんにちは!
NU Ase運営のじいやです。

私は大学3年生から名古屋大学に入りました。

ん?どういうこと?

このように思われた方がいらっしゃるかもしれません。

今回は、どうやって大学3年生から名古屋大学に入ったのかを皆さんにお教えします!

もちろん、不正入学ではないので安心してください。

その方法とは…




編入学とは?

そもそも編入学って何?ってところからお話しますね。

大学編入学とは、大学入学後に改めて入試(一般受験とは全く別の問題)を受け突破することで、2年生や3年生などから他の大学・学部の学生として学生生活を始められるという制度です。
(プロのスポーツでいう移籍に近い制度だと思ってください)

編入試験を実施している大学・学部が公表している要件を満たせば、どこの大学・学部にいるかなどに関係なく受験できます。

編入試験でどの部分(筆記試験の点数、面接等)が評価されるかについては、大学や学部によって大きく変わるので得意な部分で勝負できるところを探してみてください。

ちなみに、私が受験した名古屋大学経済学部3年次編入学試験の場合は

・志願理由書(編入したい理由を1,000字くらいにまとめたもの)
・在籍大学の成績表(GPAと呼ばれます。中高では内申点と呼ばれるやつ)
・TOEICまたはTOEFLのスコア(英語の資格試験)

を事前に提出したうえで

経済・経営に関する基礎的な問題(筆記試験)

を実際に名古屋大学の教室で解きました。

受験者がたくさんいてびっくりしました

なぜ編入しようと思ったの?

次に編入に挑戦しようと思った理由を話します。

それは

①せっかくの大学生活、自分がやりたいことをやりたい
②これまで経験したことのない、新しい何かに挑戦したい

と考えたからです。

私は高校生の頃にオープンキャンパスや説明会に何度も参加した志望大学に合格できませんでした。

その大学に合格することしか考えていなかった私は、自分の進学することになった大学・学部についてはよく知らないままの状態で入学してしまいました。
そのため、大学生活に身が入らず、経済学についてもよく分かっていませんでした。

だらだらと大学1年生としての日々を過ごしていましたが、大学2年生に上がるタイミングで「このままではいけない!!」と危機感を抱くようになりました。

はじめは経済学の何から勉強すればいいのかわからなかったので、まずは高校の先生が薦めてくれた本を読み始めました。

すると

限りある資源を効率的に配分して、人々の生活を”豊か”にするのが経済学である

ということが分かりました。

しかし、私はアニメからの感動が日々の原動力になっていたことから

豊かさには、「資源がたくさん」という物質面だけでなく、「気持ちが満たされる」という精神面もあるのでは?

と思っていました。


同時に、勉強を進める中で

経営学は経済学の要素に加え、人間の感情についても考察する

ということも分かりました。

この経験から、私は「経営学も学習したい!」と思うようになりました。

しかし、当時の在籍大学では経営学部と経済学部は分かれており、カリキュラムの都合で経済学部で経営学を本格的に学ぶことは難しいという大きな壁に直面しました。

そうしたときに、名古屋大学のような旧帝国大学では、経済学部の中に経済学科と経営学科があり、経済学科でも経営学の授業を多く履修できるということを知りました。

加えて、名古屋大学では3年次編入学試験を実施していることも知り、「編入学試験に合格すれば経営学を勉強できるのでは?」と考えました。

これまでの大学生活でこれといったことを達成したこともなかったので、「大学生活を振り返った時に、成し遂げたこととして挙げられるような経験を作る」という意味でも編入試験に挑戦することを決意しました。


編入するのは大変?

受験勉強と入学後、それぞれに大変な点がありました。

①受験勉強の難しさ

まず受験勉強に関する点です。これは大きく3つあります。

1つ目は、自分が受験勉強をしている間も周囲の友達はサークルやバイトなど大学生活を楽しんでいるという点です。
私は「編入試験合格後にゆっくり楽しめばいい!」と自分を奮い立たせ何とか勉強を続けました。

2つ目は、勉強仲間が見つからないという点です。
今いる大学から別の大学に行くために勉強しているわけですから、友達になんて言うべきか、とても悩みました。

3つ目は情報が少ない点です。
専用の参考書が少なく、過去問も入手しづらいので、常に最新の情報を探していなければなりません。


②編入学後の難しさ

次に合格後の難しさです。
これは2つあります。

1つ目は、学生同士のコミュニティがすでに出来上がっているところへ入っていかねばならない点です。
周りの学生同士は既に知り合いというケースが多く、はじめは緊張します。

2つ目は単位がいくつか取り直しになる点です。
大学にもよりますが、私は前在籍大学で取得した単位も再び履修しなければならず、同級生と比べると1週間あたりの授業数が非常に多くなっています。
そのため、就職活動などの活動と両立するのが大変です。

しかし、大変な点だけではなくいい点もあります。
ここでは3つ紹介します。

1つ目は、複数大学受験できる点です。
裏を返すとそれだけ倍率も高くなるということですが、自分の得意科目で勝負できる大学を選んで挑戦できます。

2つ目は、編入試験の対策が公務員試験の対策と重なる点です。
専門の参考書が少ない分、公務員試験対策の参考書を活用していました。
また、「もし不合格だった場合は、勉強した知識を活かして公務員を目指そう」という気持ちにもなれたので、心配も減りました。

3つ目は、志望大学・学部へ浪人せずに行ける点です。
20代の貴重な1年間を受験勉強だけに費やすことなく、行きたい大学へ行けるのは編入試験最大のメリットだと思います。


どうやって対策したの?

編入試験特有の情報不足を解消するために、SNSを活用しました。

具体的には、編入試験に合格した先輩方に連絡を取り、対策方法を教えてもらっていました。
また、編入志望者やその他の試験勉強に励む人々を見つけ、お互いに応援しあっていました。
「他の人に見られているし頑張らないと!」というマインドで勉強することが当たり前の状態を作った結果、勉強時間を増やすことが出来ました。

同時に、適度な休息も心がけました。
私はアニメが大好きなのですが、無理に禁止にはせずスポーツアニメを定期的に視聴していました。
壁にぶつかっても努力して成長して乗り越えていく主人公の姿に、自分の姿を重ね合わせ、自分も負けじと高いモチベーションを維持できました。
また、定期的な運動も行っていました。
「このページまでやったらウォーキングしよう」のように、区切りが生まれ、長時間続けて勉強するよりメリハリがつきました。


編入してみて実際どう?

自分が最も学びたい分野の授業が受けられるようになったことで、学習意欲が向上し、課題などが出ても率先してすぐに終わらせるようになりました。

前の大学の成績は引き継がれないので、気持ちを切り替えて頑張りました。その結果、前の大学よりも成績が上がりました。

授業が多いのは大変ですが、その分編入学生同士が一緒になる授業が多くすぐ仲良くなれました。
自分から積極的に輪の中に入っていけばすんなり受け入れてもらえたので、緊張する必要はありませんでした。

就活でも面接官に興味を持っていただけることが多く、とても役に立ちました。

大学1年生のときはコロナ禍で何も成し遂げられなかったのですが、TOEICのハイスコアや編入試験合格といった、初めて会った人にもわかりやすい成果を出すことができ挑戦して本当に良かったと思っています。


おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?

コロナウィルスの影響等によって何かを達成する機会が失われてしまった人も多いのではないでしょうか?

せっかくの大学生活、あなたも何か挑戦してみませんか?
その1つとして、環境を変える効果は非常に大きいです。

視野を広く持って、どんどんチャレンジしていきましょう!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!


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