見出し画像

偽造紙幣、30年前の30分の1に激減! その背景にはキャッシュレス化の進行?

近年、偽造紙幣の検挙件数が激減していることをご存知でしょうか?実は、2023年の検挙件数は、30年前と比べてなんと30分の1以下にまで減少しているのです。

警察庁によると、2023年の偽造紙幣の検挙件数は4,149件で、これは1993年の12万4,865件と比べて約97%減少しています。

この背景には、キャッシュレス化の進行が大きく影響していると考えられます。近年、キャッシュレス決済サービスが普及し、現金を持ち歩く機会が減っていることから、偽造紙幣を作るリスクが高まっているのです。

また、近年発行されている紙幣は、偽造防止技術が大幅に向上しており、偽造が困難になっています。

しかし、偽造紙幣が完全に撲滅されたわけではありません。2023年にも、偽造紙幣を使用して逮捕された事例は複数発生しています。

偽造紙幣の被害に遭わないためには、以下のような点に注意しましょう。

  • 紙幣をよく確認する: 偽造紙幣は、本物と比べて質や色合いなどが微妙に異なる場合があります。

  • 偽造紙幣が疑わしい場合は、すぐに警察に通報する: 偽造紙幣と判明した場合は、使用せず、すぐに警察に持ち込みましょう。

キャッシュレス化が進む中でも、偽造紙幣の脅威は依然として存在します。引き続き注意を怠らず、安全に現金を取り扱いましょう。

過去には未解決事件も

近年、偽造紙幣の検挙件数は減少しているものの、過去には大規模な偽造紙幣事件が発生したこともあります。

例えば、1980年代には、数億円規模の偽造紙幣が出回る「M資金事件」が発生しました。この事件は現在も未解決のままとなっています。

偽造紙幣は、金融システムを混乱させ、国民の不安を煽る重大な犯罪です。今後も、警察は偽造紙幣対策に力を入れ、被害の発生を未然に防ぐことが重要です。


※M資金事件とは?

M資金事件とは、第二次世界大戦後にGHQが接収した日本の資産「M資金」を巡る詐欺事件です。この事件は、1980年代に発生し、当時、政界や財界を巻き込んだ大規模な事件となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?