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木谷沢渓流 地球守施工

奥大山・木谷沢渓流において、江府町の主導で、土中環境改善の視点にたった有機土木による遊歩道整備が行われました。
高田宏臣さん率いる高田造園、地球守のチームと有機土木®️を身につけたいと各地から集結し、江府町役場と町民有志が加わって実質4日間で仕上がりました。

土を潰さないように基本的に重機は使いません。
重たい石などの資材も全て、1つ1つ人の手でバケツリレーしながら運んでいきます。
環境を読み、水の道や風の流れを読み、木々の状態や根っこ、元々ある石などを活かします。
その自然環境と対話しながら、石の据え方や丸太の長さなど工夫していきます。
仕事をしている石は、水を蓄え、そこに苔がのり、菌糸が岩に浸潤し、その土台の上に木が生着し、岩のミネラルを菌糸からもらいながら隙間に根を張り、木は岩を抱く。その木から落ち葉が落ち、それをまた微生物が分解すると土ができ、微生物が豊かな土は空気と水を含む生命を生む床となり、豊かな森が仕事をしている山は流域の心臓部として、地表と地下の両方で里から海まであらゆる生命を育んでいきます。
ナラ枯れのある表土がパサパサになっている場所に大きなドライバーのようなグリグリ棒で土中に竹炭、籾殻くん炭、落ち葉など有機物を入れ土壌に水が染み込むようにします。

地球守のみなさまには作業に混ぜて、ご丁寧にご指導いただきました。
地球守の施工、自然への眼差しを近くで体験させていただく中で貴重な経験、学びがあり、まだまだ自然について知らないことだらけだと思い知りました。今後はパークレンジャーとしてこの道の経過の見守り、メンテナンスなどをしていき、この施工の経験を木谷沢の環境整備に活かして、みんなで大切にしていきます。関係者の皆さま誠にありがとうございました。

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