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予想通りに不合理 ダン・アリエリー 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

●相対性の真相


人間は、ものごとを絶対的な基準で決めることはまずない。
他のものとの相対的な優劣に着目して、そこから基準を判断する。

●ゼロコストのコスト


無料で何かが手に入るといい気分になることは誰でも知っている。
実は、値段ゼロは単なる価格ではない。
ゼロは感情の引き金であり、不合理な興奮の源なのだ。
「無料!」となると不合理に飛びつきたくなるのはなぜだろうか。
大抵の商取引には良い面と悪い面があるが、何かが無料になると、私たちは悪い面を忘れ去り
無料であることに感動して、提供されているものを実際よりもずっと価値があるものと思ってしまう。

●ゼロの歴史


ゼロの歴史は長い。
ゼロの概念を発明したのはバビロニア人だ。
古代ギリシャ人は高尚な言葉でゼロについて議論した。(どうして何かが何もないことがありえるのか?)
古代インドの学者ピンガラは、ゼロと数字の1を組み合わせて二進数を作った。
マヤ人もローマ人も記数法にゼロを使っていた。
しかし、ゼロが本当に居場所を見つけたのは、西暦498年頃、インドの天文学者アリヤバータが、
ある朝ベッドから起き上がって叫んだときだ。
「値が10倍で位から位へ」
このとき十進法の位取り記数法の概念が生まれた。

●経済学を学ぶことのメリット


伝統的経済学の想定する「合理的」な意思決定と異なる意思決定をする場合、
その「ズレ」は多くの場合ランダムではなく、一定の法則性が存在することが多い。
そのような私たちの意思決定の「クセ」を知っておけば、私たちはよりよい意思決定ができるようになるはずだ。
私たちの経済的な意思決定の「クセ」を様々な実験から明らかにし、その「クセ」を経済モデルに取り入れて、
現実の経済の動きを説明しようという学問が「行動経済学」なのである。

○書評


読むの大変。笑
人が不合理な選択をしてしまう研究結果を根拠として説明されている。
研究結果が濃い。斜め読みしても濃い。笑
章の最後にそれぞれ結論があるので疲れた方はそこだけでも読むとグッド。
文量多すぎてメモとるにも飽きてしまい、適当なまとめになりました。笑


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