幸せのプログラミング 椎原崇
●はじめに
実は僕は、最終学歴が「中卒」で、資格も運転免許証くらいしか持っていなくて、昔は「パチプロ」をして生計を立てていました。
決して人様に向けて本を書くような立派な経歴の持ち主ではないのです(笑)
ありがたいことに僕は、コンサルタントとしてたくさんの人にお会いして気が付いたことがあります。
それは多くの人は自分のことを過小評価しているということです。
本来、受け取れるはずの幸せを受け取らず、自分に相応しい豊かさをないものにして自分を愛さないようにしている人が多いことかと愕然としました。
●僕らは幸せになれるようにプログラミングされた存在
人はどんな人であれ、そしてどんな状況であれ、無意識に「自分を幸せにするための行動」をとっている。
●「幸せになってもいい」ではなくて、「ならないと迷惑」
自分が不幸せな状態の時って、些細なことでイライラしませんか?
自分が注文したコーヒーが遅いだけでイライラしたり。
人は自分の状態を周りに伝染させるようにできています。
あなたが我慢したり、満たされなかったり、不幸せな状態だと、
あなたは不機嫌になったり、周りにもイライラや思う空気を振りまきます。
あなたに幸せになってもらわないと、不幸を撒き散らされるあなたの周りの人が迷惑するのです。
●情報からの恩恵
たくさんの情報に触れることができると「たくさんの考え方」ができるようになります。
すると、今まで自分だけの視点しかなかったようなことに、あの人はこういう考えかたをしている、この人はこう言っていた、
でも、さっきみた本にはこう書いていたと、1つの物事に対して色々な考え方、色々な捉え方が柔軟にできるようになります。
視野が広がったり、解釈が柔軟にできるようになり、人生に対して自由度が増します。
色々な人の意見や考え方を受け入れることもできるようになります。
●お金の不変の原則
「お金は労力の対価」?「お金は与えた価値の対価」?
お金は「罪悪感がない人に集まっている」だけ。
「罪悪感」というのは「お金を得るための手段(仕事とか)」に罪悪感を感じているケースと「そもそもお金を得ること自体」に罪悪感を感じているケースと2パターンある。
どちらにしても「お金=悪いもの」だと思っている。
ここで注意して欲しいのが、お金はお金に対して罪悪感のない人へ流れますが、そこに「社会的な善悪は関係ない」ということです。
例えば、詐欺師のような人を騙す社会的に許されない仕事をしている人もその人に罪悪感がなければお金はそこへ流れます。
お金=悪いものと感じている人には流れていかない性質があります。
●罪悪感ゼロだったピカソ
ピカソは超一流の感性と表現技術をもつアーティストですが、作品売ることにも長けていたらしいのです。
ピカソの有名な逸話で、レストランで食事をしていたピカソがボーイさんに話しかけられた。
ボーイ「あなたのファンです。このナプキンの裏に何か書いてもらえませんか?」
ピカソは30秒ほどで描いてこう言いました。
ピカソ「1万ドル(100万円)だ」
ボーイ「30秒で描いた絵にはしては高くないですか?」
ピカソ「違う。40 年と30秒だ」
この逸話からお金の罪悪感がないことがわかります。
ピカソは買い物をする時のやり方もなかなかのものだったようです。
例えばピカソが100万円のタンスを買うとして、外国は小切手文化ですから、それを小切手で支払います。
その時ピカソは支払いの小切手に「100万円」と書いて、その100万円の小切手の横にちょこっと絵を書いておくのです。
お店の人が受け取ったのはピカソ直筆の絵が描かれた小切手です。
それは小切手を換金して得られる100万円よりも明らかに価値が高いものなので、当然換金せずに大事にとっておきます。
小切手が換金されないということはピカソは小切手で買い物をしても口座からお金が引き落とされません。
結果、タダで買い物できます。
●理由は「自分」だけでいい
やりたいことは結果のためにやるんじゃなくて、自分がやりたいからやるのです。
幸せに生きている人は自分がやりたいと感じているから自分のためにやるというスタンスで、やりたいことをやっている人たちです。
「自分」が優先。
●書評
・情報を仕入れることの意味をわかりやすく言語化している
・スピリチュアル系と思いきや、幸せになるメソッドが再現性があった自己啓発本
・幸せになるにはお金と豊かな考え方が必要
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