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増刊号:5月31日

今週もたくさんの方の応援で増刊号までたどり着けた事に、感謝。

増刊号はいつものレシピではありません。その週に一番たくさんの人に見て頂いたレシピを元に栄養バランスを考える回です。

今週はまたまた接戦でしたが、胸の差で逃げ切った(陸上用語でしょうね笑)のは、

どんぶりレシピ−キムチ納豆− このレシピのページはコチラ

鍋も包丁も使わない、レシピと言えないレシピがここに登場した事に戸惑いを隠せません(笑!

早速、いつも通り栄養バランスを、と言いたい所ですが、今回は1つの想いがあり、若干趣旨を変えてお送りします。

いつもは普通の一般人を想定していますが、今回はアスリート。特に陸上の長距離選手に対象を置き換えてお話を。

アスリートは運動量が多い事はもちろんお分かり頂けると思います。その為その体を支えるのに必要な栄養量も多くなりますが、ただ単純に全部を増やせばいいと言うわけでもありません。「どんな種目か、どんな練習か」によって必要な栄養バランスが変わるのです。

ここで下に示したのは、私が最近あるマラソン選手用に実際に計算した、食事量の目安を示す物の一部です。

グラフ中央は練習量の多い時期。

ここで言う「栄養バランス」はカロリーの取り方を説明します。運動量が多くなるとき、マラソン選手は炭水化物を多く取る必要があります。ただでさえ1日に必要なカロリーが多いのに、加えて炭水化物の割合を増やさなければいけないと言うのは、つまりすごい量の「ご飯」を食べなければいけないと言う事です。

ご飯が食べれているか?これが練習を自分のものにして、戦える体を手に入れられるかの非常に大きなポイントになります。補給が足りなければ体が壊れていく。想像のつきやすいシンプルな答えがここにはあります。

表中をご覧頂くと、この選手の場合、練習量の多い時期には1日でご飯が1,400g必要と計算されていますが、これは5合近い量です。「食べる力」がないと「走る力」をつけられないと言う事なんですね。

市民ランナーの方も同じですよ。自分を超えたければ、低炭水化物だなんて言っていてはいけません。

ご飯に加えて、野菜や乳製品などでビタミンやミネラルも取らないといけません。もちろんこちらも倍近く、もしくはそれ以上が必要です。もはやアスリートは「食べる事」も仕事の一部です。大変なのです。

一般の人にはサプリメントを薦める事はあまりない私ですが、アスリートの場合は食品から摂る事が(量的に食べるのが)難しい場合、速攻で迫ります(笑)せっかくの練習を出来る限りモノにして欲しいから。努力は必ず報われるなんてキレイゴトは勝負の世界では通用しないのです。今の私に手伝いが出来るのはそれしかないから。

今回、いつもの路線と外れてスポーツ栄養に関わる話しをしたのは、ここ最近いろいろ騒がれている「国立競技場」について想いを馳せたからです。

今日、SAYONARA国立競技場のファイナルイベントなんですね。

いろんな人が新国立競技場の建設に関して色んな事を議論しているけど、昔、陸上競技者として10年を過ごした私にとっては大切な思い出のあるトラックの1つ。大学生の時、憧れだった場所に立った時の感動は今も忘れられません。2020東京オリンピックは心から楽しみにしていますが、思い出の場所が無くなってしまう事は寂しい。冷静になれないので、これ以上の事は言うのを控えようと思います。


今週の増刊号はここまでです。来週はどんな料理を作ろうか。こころときめく(?)新食材との出会いはあるのか。楽しみです。らんちゃんレシピは皆さんからの応援とご厚意で運営されております。いつもありがとうございます!来週の食材費にさせて頂きますので↓ちゃりん♪どうぞよろしくお願いします!

おまけは、「今週のらんちゃん」今週は何してたのかな?

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