本日のお題 〜負ける〜

息子、聖悟へ

2016年11月17日

昨日(11月16日)に、初めて君に宛てた手紙を寝る前の読み聞かせ時間に読みました。

お題は「継続」

半分わかって、半分わからない。そんな感じでしたね。

「明日から“ひとケタのひき算”を頑張ろう!」と言ったら、

「頑張ろう!お〜〜〜!」と言った君にビックリしました。

前向きに取り組んでくれそうで、安心。そして君の思いがけない意気込みに、喜び。

さて、今日のお題は、前々から気になっている「負ける」です。

ひらがなで書くと「まける」

何かにつけて、「聖悟くん、勝ち〜? 聖悟くん、負け〜?」と聞いてくるので、意味は知っているでしょう。

でも、念のために意味を伝えます。

「負ける」とは、目的を達することが出来ないことです。

ちょっと難しいですね。

簡単にいうと、「勝つ」の反対ですが、「勝つ」というのも一つの目的で、それが叶わないから、「負け」となります。

君の身近な例でいうと、昨日、幼稚園のサッカークラブで「聖悟くん、負けちゃった。3番だった」と、しょんぼり言っていましたね。

多分、サッカーボールをゴールに入れる競争をしていて、3番目になったのでしょう。

君の中では、「1番になる」ことが目的だったけど、3番になったから「負け」と言ったのでしょうね。

最近、君はとても勝ち負けにこだわります。

お洋服を着替えるのも、お母さんより遅かったら「負け」で悔し泣き。

お母さんとカルタ対決をして、読み札が取れなかったら、「負け」で泣く。

自分が勝つまでしないと気が済まない。

もしくは、相手が負けるようにしてしまうこともありますね。

「相手に負けを強いないの!」とお母さんが怒ったこともあります。

何でもかんでも、「勝ち」じゃないと気が済まない君。

勝ち負けにこだわるのは、とても大切なことです。

君が大きくなった時、「勝つ」まで努力する原動力になれば、それが一番いいのです。

でも「負ける」のは誰に対してでしょうか?

今日は、それを考えて欲しいです。

サッカーボールのゴールに入れる競争では、競争するお友達がいますね。

そのお友達に対して、「勝つ」「負ける」を言うのは、簡単です。

お母さんとのカルタ対決で「勝つ」「負ける」を決めるのも簡単。

これは目に見える「勝ち負け」です。

でも、目に見えない「勝ち負け」もあります。

それは、君自身です。

負けた時、今は直に泣いてしまう君。

負けた時に悔しくて、悲しくて、気持ちが一杯になって、泣いてしまうのでしょう。

でも、そういう気持ちに「負けない」で「次は頑張るぞ!」と思って下さい。

そして、「どうやったら勝てるかな?」と、考えるクセをつけましょう。

ただ単に、泣くだけの感情のだだ漏れだけでは、物事は進みません。

いつもお母さんは言っていますね

「泣いたって、何も解決しない」と

負けて、「なにくそ!」と思って、次も頑張れるかどうか。

人間は生きていく上で、そういった「勝ち負け」を何度も繰返して、成長していきます。

本当の「勝ち負け」は、自分自身としているのです。

カルタ対決も、見える「勝ち負け」はお母さんとしています。

でも、見えない「勝ち負け」は、君自身が、君としています。

負けてしまって、そこでしょんぼりして、終わりではダメ。

負けてしまった時、次も頑張る!と思えたら、君は自分自身に勝つことになります。

勝った時でも、勝ちで満足してしまわず、次の「勝ち負け」に備えて、「どうやったら次も勝てるかな?」と考えて、行動ができれば、君は勝ちです。

「勝ち負け」は相手としながらも、自分としていることを忘れないで下さい。

さて、さっきお母さんは「負ける」の意味を、「目的を達することが出来ないこと」と言いましたね。

この「目的」は、今は、お母さんとカルタ対決に勝つ事かもしれない。

お友達にサッカーで勝つことかもしれない。

でも、長い人生においては、目的を「自分自身の成長」に置いて下さい。

これも難しい言葉だね。

成長とは、出来ないことが出来る様になること。

出来ないことをそのまま放っておくのではなく、「どうやったら出来るようになるかな?」と考える。

そして、出来るようになるために「継続」して練習していくこと。

そうやって、頑張って行けば、君はいつでも「勝ち」に向かって行けます。

自分自身と「勝ち負け」をして、どんどん成長して行って下さい。

お母さんは、その様子をずっと見ています。

しんどい時は、後ろで君が倒れないように支えるし、進むのが難しかったら、一緒に横に並んで手を握って進むことも出来ます。

お母さんはいつでも、君の応援団で、同志ですよ。

「同志」も難しい言葉ですね。

同志とは、同じ気持ちでいる人という意味です。

お母さんやお父さんだけでなく、今後、君は「仲間」という同志も手に入れることでしょう。

人生における「勝ち負け」は、その仲間がとても大切な意味を持ちます。

このお話は長くなるので、今日はこの辺で終わりにしましょう。

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